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困りごといっぱいだった息子が就職し、結婚も!?ドタバタ発達障害子育てと親子の日々を振り返って【発達ナビ10周年企画コラム3/かなしろにゃんこ。編】

LITALICO発達ナビ

2026年1月で発達ナビは10周年!ヒットコラムで振り返る発達ナビ。今回は「かなしろにゃんこ。」さんです


2026年1月、発達ナビは10周年を迎えます!2016年の開設以来、会員数は50万人を越え、たくさんの方に訪れていただけるWebサイトになりました。

今回は発達ナビ10周年企画として、2020年以前から連載をしていただいているコミックエッセイライターの皆さんのヒットコラムとともにお子さんの成長を振り返っていきます。今回は、発達障害のある息子リュウ太さんの幼少期から現在をつづってくださっているかなしろにゃんこ。さんにご登場いただきます。

リュウ太さんの成長とともに、どんな出来事があったのか、未就学編・小学生編・中学生編・高校生編・大人編と年代別にコラムをご紹介します。

困りごといっぱいだった息子が就職し、結婚も!?ドタバタ発達障害子育てと親子の日々を振り返って【発達ナビ10周年企画コラム3/かなしろにゃんこ。編】

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【未就学編】「あれ?もしかして…」親子で特性に気づき始めた、ドタバタな日々


かなしろにゃんこ。さんがリュウ太さんのADHD傾向に気づき始めたきっかけ、幼少期の特性と、診断に至るまでのエピソードを振り返ります。子育ての中で感じた「あれ?」という違和感や、周囲との違い、そしてそこからどのように特性を理解し、受容していったのかを描いたコラムをご紹介します。


(執筆者:かなしろにゃんこ。さんより)
私は自称ADHD(注意欠如多動症)のグレーゾーンなのですが、物忘れ、なくし物王者の息子の育児によって、物を常に定位置に片付けてなくし物がないようにする生活の中で、息子のフォローを行いながらも私自身もなくし物がなくなる生活を手に入れました。

また、ペアレント・トレーニングを受けたことで発達障害児の育児のコツである「怒らないで注意にとどめる子育て」を実践したことではじめはイライラ子育てでしたが、徐々に息子に寛容になっていけました。そして楽しい子育て期間を過ごせたと思っています。

【小学生編】学校は毎日が驚きの連続!?一筋縄ではいかない息子の行動と、わが家の対処法


小学校に入学し、集団生活の中で浮き彫りになってきたリュウ太さん。忘れ物、衝動的な行動、独特のこだわりなどの特性や、学校生活での困ったエピソードや、それに対するかなしろさんの向き合い方や対処法、そして親子でどのように乗り越えてきたのかを描いたコラムをご紹介します。(執筆者:かなしろにゃんこ。さんより)
子どもに寛容になることで親子関係はとても良くなりました。
ケンカをしても10分後にはお互い笑うような関係です。ケンカをするときは本気でぶつかりました。そして息子に「お母さんはリュウ太を愛している」とケンカをする度に伝えてきました。親子関係が円満でいられたことで、お家療育とSSTが進んでリュウ太もリュウ太の周りも変わっていきました。学童期は親しい友人が1人だったのに、中学では6人の友人と遊んでいました。あきらめないで家庭での療育的アプローチとSSTを続けてよかったと思っています。

皆さんも、どうかあきらめないでいただきたいのです。療育とSSTは結果がすぐでるものではありませんが、続けていけば10年後20年後に実を結ぶこともあるので、ご家庭や発達スクールなどの専門機関などを通して行ってみてほしいと思います。


【中学生編】友情、進路、反抗期!?揺れ動く思春期を乗りこなせ!


中学生になり、友人関係の変化、進路選択への悩み、反抗期など、思春期ならではの課題に直面するリュウ太さん。特性があるからこその葛藤や、かなしろさんのユニークな関わり方でどのように乗り越えてきたのかを描いたコラムをご紹介します。

(執筆者:かなしろにゃんこ。さんより)
親のお金を持ち出したり、塾をさぼったり、反抗期真っ最中のリュウ太とは、親子ケンカばかりしていました。中でも印象に残っているのは、夜更かしするリュウ太に私が腹を立て、真冬の夜中に風呂場の水を汲んできた水をかけ合ったケンカです。今となっては親子で笑いながら話す思い出になっています。コミュニケーションが苦手で人に伝えることがうまくできなかったリュウ太が、中学では母に怒られながらも息子は自分がナゼ夜更かしをしたいのか、夜更かしをして得られるであろう満足感など、自分の考えを私に丁寧に伝えようとしていました。その時、リュウ太が相手を説得する力をつけていたことに気づきました。
中学生になるとコミュニケーション能力がグンと伸びた気がします。そう思うと、ほどほどの親子のケンカもいいのかもしれませんね。

【高校生編】未来への扉が開く!勉強、恋愛、バイト……新たな挑戦


高校生になり、勉強、友人関係、アルバイト、さらには恋愛など、新たな世界が広がるリュウ太さん。特性との向き合い方も変化していく中で、さまざまな経験を通して成長していく姿と、かなしろさんの親としての見守り方や葛藤を描いたコラムをご紹介します。

(執筆者:かなしろにゃんこ。さんより)
16歳になりすぐにアルバイトを開始したことが息子の人間力のアップにつながったと思っています。お金を稼ぐことがおもしろすぎて学業よりも熱が入りすぎているときもありましたが、家にほとんどいなかったので親として注意もできない時期でした。子どもを育てていくのは世間様だと思ってリュウ太から相談の話がない限り特に口を出すことはせず遠くから見守る程度の親子関係です。
親のアドバイスよりも学校やバイト先の先輩の言葉が指針になるだろうと思っていました。

この頃から「親離れ、子離れだわ」と実感してきた気がします。私も自分の時間ができて、20代のときに戻ったように好きなことができたので楽しい時期です。

【大人編】いよいよ社会人!リュウ太さんが見つけた「自分らしい働く」のカタチ


かなしろにゃんこ。さんは、発達ナビだけでなく、大人の発達障害の方向けの就職支援サイト「LITALICO仕事ナビ」でもリュウ太さんの成人後のエピソードを執筆されています。

専修学校を卒業し、いよいよ社会人として新たな一歩を踏み出すリュウ太さん。就職活動から職場での適応、そして仕事を通して得られる学びや成長について描かれたコラムをご紹介します。特性と向き合いながら、リュウ太さんがどのように「自分らしい働く」のカタチを見つけていったのでしょうか。


https://snabi.jp/article/328
転職先が合わず、3か月で身体に異変…適応障害と診断されて【専門家アドバイスも】

https://snabi.jp/article/500
「仕事を辞めたい」けど簡単には辞められない…適応障害で退職、転職、電撃婚!過去の経験があったからできた選択とは

(執筆者:かなしろにゃんこ。さんより)
幼児期から「ぼくは大人になったら車の仕事をする」と言ってたリュウ太でした。見事、自動車の整備士となり、うらやましいな~と思うことがあります。この先自動車産業が続く限り、たくさんは儲からなくても自分が持つ技術でそこそこ食べていけるからです。

母は安心して老後を過ごせます(笑)。今のまま自分が好きな仕事に猛進して楽しい人生を送ってくれたらいいなと思います。できたら近い将来にリュウ太にも子育てのおもしろさを味わってもらいたいな~と思う母です。一度は孫を抱っこしたいです。


かなしろにゃんこ。さんにとって発達ナビとは?10年周年メッセージとかなしろにゃんこ。さん、リュウ太さんのこれからのこと

困りごといっぱいだった息子が就職し、結婚も!?ドタバタ発達障害子育てと親子の日々を振り返って【発達ナビ10周年企画コラム3/かなしろにゃんこ。編】

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発達ナビ10周年おめでとうございます! 荒木まち子先生(友人)から発達ナビをご紹介していただいてから、もう10年。取材コラムも描かせていただいたり、ありがとうございます。

発達ナビは「苦しくてつらい子育ては私一人じゃない」「同士がたくさんいる!」と思える心強いWebサイトです。私自身、つらかった思い出を明るい自虐的なマンガとして描くことで、「アレはアレで楽しかった」と心の中を書き換えることができたのです。発達ナビで支えていただいた担当編集の皆さんのおかげです。

未来を変える方法があります。私はそれに気がつきました。まずは発達の専門家に相談すること。専門家のアドバイス通りやってみること。アドバイスを続けることでした。それだけで未来は少し良いものに変わっていきました。

皆さまのお子さんも未来が輝かしいものになるように、生活環境の工夫やSSTなど、できることからやってみていただきたいです。 「うちの子10年で、こんなに変わりました」とお声をちょうだいできる日が来る気がしています。お読みいただきありがとうございました。

その他、かなしろにゃんこ。さんのコラムはこちらから


(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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