【新連載】11ヶ月で「つかまり立ち」をしない…「個性の範囲」じゃなかった?療育開始、歩けるようになるまで
わが子の成長ペースが遅い?11ヶ月健診で感じた不安
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はじめまして、4歳になった長男(たまお)と、0歳の次男を持つ母の「くら」と申します。長男たまおが赤ちゃんの頃、運動発達は全体的にゆったりとしたペースで進んでいました。一般的な発達の目安より成長が少し遅いかな?と私が気になり始めたのは生後6ヶ月頃のことでした。私自身は、「発達には個人差があるから、きっとこの子の個性なんだろう」と、できるだけ前向きに考えるように努めていました。それでも、第1子ということもあり、不安からインターネット検索は良くしていた覚えがあります(笑)。
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当時のたまおの様子を振り返ると、寝返りを始めたのが8ヶ月頃で、ズリバイがしっかりできるようになったのは10ヶ月を少し過ぎた頃でした。
しかし、11ヶ月になっても、たまおが一人で座ったり、つかまり立ちをしたりする気配がないことには、さすがに不安が大きくなりました。この不安を解消するため、11ヶ月健診で正直に先生に相談してみようと思ったのです。
個性の範囲じゃない?医師からの提案に戸惑い
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緊張しながら健診に臨み、先生に現在の状況を伝えました。すると、先生はたまおの体の様子を丁寧に見てから、落ち着いた口調で、「11ヶ月でつかまり立ちが見られないという点については気になりますね。1歳までにつかまり立ちをしないようであれば、念のため大きな病院を紹介します」とおっしゃいました。
正直、その時は「え?」と驚き、戸惑いを覚えました。「個性」の範囲内だと信じたかったので、まさか「大きな病院」という言葉が出るとは思っていなかったからです。
「療育」という前向きなサポートへ
その後、私たちは先生の案内に従って、専門の病院を受診しました。詳しく診察してもらった結果、たまおの成長を促すために療育(児童発達支援)を受けることを勧められ、現在も続けています。専門家による適切な働きかけのおかげで、たまおは彼自身のペースで、できなかったことができるようになり、自信をもって成長を重ねています。
歩けるようになったのはいつ頃?幼稚園に通う今は……
1歳半健診前に療育へ行き始めたたまおは、3、4ヶ月後(1歳9ヶ月)に少しずつ立てるようになり、2歳から歩けるようになりました。今は幼稚園の年中になり、言葉もたくさん出てきています。ですが、家庭の中では全く気づかなかった、集団生活での困りごとにも直面しているところです。
長男たまおが療育をスタートしてからの具体的な成長の様子や、幼稚園での集団生活のこと、これまでの子育ての中で気づいたことなどを、さらに詳しく綴っていきたいと思っています。これからも、たまおの成長記録とともにお付き合いいただけるとうれしいです。
執筆/くら
(監修:初川先生より)
くらさん、最初のコラムをありがとうございます。長男たまおくんの育ちがゆっくりかもと感じられ、検索をよくされていたとのこと。そして健診で小児科の先生にご相談されたのですね。
検索をいくらしても、自分のお子さんに関してのことは結局分からなかったりするので、直接相談できるときにお話しくださったこと、何よりです。受診やその後療育を勧められるなど、戸惑いや衝撃も感じられたかと思いますが、お子さんについて話し合える支援者が増えたこと、一緒に成長を見守ってもらえる環境をつくれたことは、くらさんが動いてくださったからだと思います。その結果として、たまおくんができることが増え、自信がついてきているのだとしたら、とても素晴らしいなと感じます。もちろんすべてが順風満帆とはいかず、悩ましいこともあるとは思いますが、それはまた今後のコラムで拝見できるのをお待ちしています。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。