【2025年新ライター】自閉症・ADHD・知的障害・吃音…さまざまな特性と共に生きる、6名の等身大の暮らしを紹介!
2025年、発達ナビライター陣に新たに加わった6名をご紹介します!
2025年、発達ナビに新しい6名の連載ライターが加わりました。障害や特性のあるお子さんの育児、そしてご自身が抱える困難。背景はそれぞれ異なりますが、共通しているのは「自分らしい歩み」を大切にしていることです。
6人の等身大な言葉が、皆さんの日々の暮らしに寄り添うヒントになりますように。個性豊かな新メンバーのプロフィールとコラムを、ぜひチェックしてみてください。
【かほさん】
知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)の息子・おとくんを育てているかほさん。ご主人の仕事の関係で全国を飛び回る「転勤族」のママでもあります。おとくんの誕生後、わずか9年の間に経験した引っ越しは実に5回!新しい土地へ行くたびに、ゼロから探し歩いた病院、療育、福祉サービス、そして特別支援学級……。
各地で実際に支援を利用し、肌で感じてきたかほさんだからこそ語れる「地域ごとのリアル」は、同じ悩みを持つ保護者にとって心強いガイドとなるはずです。
【河野りぬさん】
河野りぬさんの息子さんは、生まれつき左目の視力が弱い「片眼性先天白内障」という疾患に加え、幼稚園年長時にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けました。現在は小学校の自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍しています。目に見える疾患と、目に見えにくい発達の特性。その両方を抱えながらも、家族で一歩ずつ前進してきた道のりと、日々の暮らしの中で見つけた大切な気づきを届けていただきます。
【マミー・マウス子ビッツさん】
4人のお子さんの育児に奮闘しながら、イラストレーターとして活動されているマミー・マウス子ビッツさん。第3子の長男「とつおくん」は、3歳の頃に軽度知的障害(知的発達症)と診断されましたが、現在は中度判定となり、2025年4月からは特別支援学校の一年生として新たな一歩を踏み出しました。 保育園や児童発達支援センターでの日々を経て、学校という新しい環境でのびのびと育つとつおくんの成長記録を、親しみやすいイラストとともに綴っていただきます。
進級・進学にまつわるコラムや、きょうだい関係についての思いを語っていただいたコラムも必見です!
【ゆたかちひろさん】
大阪在住で、ご自身もADHD(注意欠如多動症)の当事者であるゆたかちひろさん。大学生の長男さん、中学3年生の次女さんもADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の特性があります。定型発達のパートナーや長女さん、そして3匹の保護猫たちも加わり、まさに「賑やか」という言葉がぴったりの5人家族!お子さんやご自身に発達障害があることが分かってから、日常生活で工夫してきたこと、医療や福祉、学校との連携方法などを中心に、笑いあり、ドタバタありの愛おしい日常を届けていただきます。
【くろまるさん】
くろまるさんは発達障害のある成人当事者の方で、幼少期からの生きづらさや、大学時代のひきこもり経験を乗り越え、現在はフリーランスや居場所カフェのスタッフとして活動されています。
「過去の怒りや悲しみさえも原動力にする」という強い意志を持ち、次世代を支えるために若者支援の資格取得にも挑戦中!発達ナビでは、くろまるさんが歩んできたこれまでの道のりと、現在の生活に至るまでの軌跡をご紹介いただきます。
【まるたおかめさん】
まるたおかめさんの長男・おまめくんは、1歳児健診から約4年間の「様子見」を経て年長で「境界知能」と判明し、小学1年生からは吃音(児童期発症流暢症)の症状も表れました。しかし、明るく人懐っこい性格ゆえに、「周囲に特性を理解されにくい」という課題にも直面することに。現在のおまめくんは、通常学級と通級指導教室を併用し、大好きな電車の知識を活かしたり、スポーツに励んだりして過ごしています。
適切な支援にたどり着くまでの8年間の道のりや、発達障害グレーゾーンならではのリアルな悩みを描いていただきます。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。
程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています