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【50代でADHD診断】「片付けもできる」「空気も読める」私が!?診断されて気づいた特性の多様性

LITALICO発達ナビ

得意ではないけれど、できる!


私は50代になってADHD(注意欠如多動症)と診断されました。

よくADHDの人は不注意、多動性、衝動性の3つの症状があり、「苦手なこと」があるといいますよね。例えば片付けや、整理整頓。しかし私の場合、毎日の家事はほとんど困難を感じることなくできています。

【50代でADHD診断】「片付けもできる」「空気も読める」私が!?診断されて気づいた特性の多様性

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そして気が散りやすいということ。ですが、例えば読書については、本を読むことが好きなので読み続けられます。

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また思考がつい口から出てしまう。つまり空気が読めないなどと言われていることですが、これはどちらかというと私の場合は、他者に敏感なくらいだと思っています。
つまり空気は人より読めるほうだといつも感じています。

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ADHDも多様なのだから


ずいぶん前になりますが、笹森理絵さんのトークショーに発達ナビの取材で伺ったことがありました。そのとき笹森さんがおっしゃっていた日常生活の困難を聞いて、中にはうっかりでは済まされないようなエピソードもあり目を丸くして驚きました。

そんな記憶もあってか、私はADHDの症状と自分の日常がかけ離れているとどこかで感じていたのでしょう。さまざまな失敗も「私は頭が悪いんだ」「もっと頑張らなくては」と思い続け、自分の中にある凹凸に気づけませんでした。

過去の私のように「ADHDはこうなんだ!」と決めつけの意識がある人も多いのでは?と思います。もちろん定義や診断基準はありますが、ADHDも個々の性格のように多様であることを知ることはとても大切だと思います。

執筆/ひらたともみ

ひらたさん、ご自身の経験を共有してくださり、本当にありがとうございます。

ご自身の体験を語ることは、とても勇気のいることですが、ひらたさんのお言葉はきっと多くの当事者の方を勇気づけていると思います。
近年、大人のADHDへの認知は少しずつ広がってきました。しかしながら、ADHDの特性があっても、努力や工夫によって生活に適応されていたり、得意分野で補いながら歩んでこられたり、周囲の期待に応えようと自己調整を重ねていらっしゃる場合も多く、ご本人も周囲も、それを性格や努力不足と捉えてしまうことが、いまもなお多いように感じます。ひらたさんがおっしゃるように、「集中が続かない」「片付けや整理整頓が苦手」といった一般的に語られるADHDの特徴は、決して一言で説明できるものではありません。ADHDは「注意欠如多動症」と呼ばれますが、この診断名自体が誤解を生むこともあるかもしれません。実際には、注意力が欠如しているというよりも、注意や集中の“偏り”が困難さにつながっていると考えられています。例えば、興味のあることには強く集中し、周囲の呼びかけに気づかないほど没頭してしまうことがあります(いわゆる過集中)。その結果、本来優先すべきことが後回しになってしまう場合もあります。
一方で、関心を持てないことには集中しづらいという側面もあります。また、片付けや整理整頓についても、日常の中でルーティン化された行動はむしろ得意である場合もあり、生活スキルと単純に結びつけて語れるものではありません。一方で、ADHDの特性をお持ちの方の中には、エネルギーや行動力が豊かで、新しいことに積極的に挑戦される方が多いように感じています。試行錯誤の中でうまくいかない経験をされることもありますが、「行動できる力」そのものが大きな強みであるとも言えると思っています。(監修:東京女子医科大学八千代医療センター神経小児科/名古屋市立大学大学院医学研究科生殖・遺伝医学講座新生児・小児医学博士課程室伏佑香先生)

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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