暗闇で感覚はどう変わる?ただの自分に戻れる80分【Dialog in the Dark 5-1=∞ Lab.(ファイブワンラボ)体験レポ】

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感覚のバランスが組み替わる「純度100%の暗闇」


ファイブワンラボで体験できるのは、暗闇の中を探索し、小川珈琲のコーヒーを味わうという五感の実験です。

暗闇の中では、目を開けていても閉じていても体感が変わりません。日常生活がいかに「視覚」という膨大な情報に支えられているかを痛感すると同時に、視覚がオフになることで、自分の呼吸や鼓動といった身体の感覚が驚くほどリアルに立ち上がってきます。

それは単に「見えない」体験というより、自分の中の感覚のバランスが心地よく組み替わっていくような不思議な感覚でした。

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「得意」と「苦手」が逆転する、音と声の道しるべ


暗闇で唯一の頼りになるのは、暗闇の案内役であるアテンド(ガイド)の声や、ほかの参加者の声、周囲の物音です。
本プログラムでは、視覚障害のある方が案内役を務めています。ここで印象的だったのは、「見えている/見えていない」という立場の逆転です。

普段は視覚に頼って生活している私たちが、暗闇では「見えないことに慣れている」アテンドによって導かれ、支えられる立場になります。
「状況によって、個々の特性がそのまま強み(アテンド役)になる」――。そこからは、個人の能力だけでなく、その特性が強みとして発揮される「場」や「環境」の大切さをあらためて実感しました。

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1杯のコーヒーが紡ぐ「一期一会」の対話


プログラムのハイライトは、暗闇の中でコーヒーをそれぞれの参加者が豆から挽き、淹れて味わう時間です。見えないからこそ、一つひとつの動作に慎重になり、豆を挽く感触や、手に持ったカップから伝わる熱に全神経が集中します。

体験の最後には、コースターにペンで自由に言葉を書き、明るい場所に戻ってから見せ合います。
ある参加者が書いた言葉は「いちごいちえ(一期一会)」。日常の肩書きや役割を脱ぎ捨て、暗闇という限られた条件の中で同じ時間を過ごした者同士、言葉にできない静かな一体感が生まれていました。

子どもの体験が、親の「レスパイト」になる時間


感覚の使い方や、初めての環境への反応は人それぞれです。
ファイブワンラボの対象は中学生以上ですが、実は子どもが一人で参加することも可能です。

暗闇という正解のない世界で、アテンドに導かれながら自分なりに状況を捉えようとする。そんな「親の手を離れた」経験は、子どもの自信につながるはずです。

そして、子どもがプロのアテンドに身を委ねプログラムに没頭している時間は、保護者の方が「親」という役割から少しだけ距離を置ける時間でもあります。常に子どもの安全や状態を気にかけている日常から一歩離れ、自分自身のペースを取り戻す。それは、日常を続けていくための大切な「微調整」のようなものでした。

子どもも、大人も。日常の肩書きや溢れる視覚情報から離れて、ただ「自分」として過ごす。
ファイブワンラボで過ごす80分は、明日を少し軽やかに迎えるための、贅沢な余白の時間でした。

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Dialog in the Dark 5-1=∞ Lab.(ファイブワンラボ)概要


2026年3月28日(土) からオープン。第一弾プログラムとして、OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪との共創により、暗闇の中でコーヒーを味わうプログラムを提供。
【場所】東京都港区高輪2丁目22番1号 ニュウマン高輪MIMURE2F
【対象】中学生以上
【費用】4,400円
【所要時間】約80分
【詳細・予約】公式サイトより事前予約制
※内容やスケジュールは時期により異なるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

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