「ママは何もしないで!」小4で反抗期に突入したASDの娘。親の我慢と見守りで乗り越えた5年間と中3の転機

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小4からの思春期・反抗期は負の連鎖続きで……


広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)の娘は、高校1年生。小学4年生の時に、思春期・反抗期に突入しました。

成長過程で必要な思春期・反抗期ですが、娘の場合、今までスムーズにいっていた療育もうまくいかなくなり、負の連鎖が起きていました。定型発達の子どもと違い、特性故に自立心と自立力のバランスが取れておらず、母子の関係は、良いとはいえない状況でした。

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私は娘と距離をとりつつ、最低限のフォローだけして、様子を見ることが増えていきました。元々、人と関わったり話したりすることが好きではない娘は、一人で過ごす時間が長くなりました。娘が何か困っていそうな時も、つい手を差し伸べてしまいそうになりましたが、ぐっと我慢し、本人が考えて助けを求めてくるまで待てるようになりました。親として、待つという我慢もなかなか苦しいものでした。


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中学3年生になった娘に変化が……!?


そんな日々を過ごして、娘が中学3年生になった頃、返事が段々と穏やかになってきました。

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最初は「今日は機嫌がいいのかな?」と思ったのですが、少し注意をしても、怒らずに返事するようになり……。

そこからはこの数年の負の連鎖は一体何だったんだろうというぐらい、穏やかな様子になりました。まるで、反抗期に入る前の娘に戻ったような感じでした。

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反抗期が落ち着いた娘ですが、反抗期中と変わらないことが1つだけあります。
それは、療育や私のアドバイスを受け入れないこと。困りごとが起きても、提案はなかなか受け入れることができずに、一人でイライラしたり、泣いたりする部分は残っています。
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ただ以前とは違い、自立力は上がってきていて、自分でなんとかしようとしています。


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高校生になった今も、同じ失敗を繰り返してしまうこともありますが、困った時にどうするかを自分で導き出せるようになったことは、大きな成長でした。

反抗期の最中は、娘に対してイライラすることが常に発生していたので、「反抗期って本当に終わるの!?」と、終わりがない気がしていましたが、娘の反抗期は5年ほどで落ち着きました。

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そしてこの5年は無駄ではなく、今につながる必要な時間だったと感じます。
もし、過去の自分に言葉をかけられるとしたら、「大丈夫!反抗期はちゃんと終わる!終わった後は成長してるよ!」と声をかけたいです。

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SAKURAさん、反抗期の上のお子さんの子育て、本当にお疲れ様でした……。反抗期の真っ最中は「これっていつまで続くんだろう」と、途方に暮れてしまう方が多いのではないでしょうか。親としてどこまで介入していけばいいのか、放っておいていいものなのか、お子さんとの距離感に悩みますよね。試行錯誤を繰り返しながら見守った時間が、お子さんの自分で考える力につながりましたね。

さて、思春期の反抗は、単に「親の言うことを聞かなくなる」という話ではありません。

自分で考え、自分で決めたいという自立心が強くなる一方で、まだその力が十分に追いついていない時期でもあります。特にASD(自閉スペクトラム症)傾向のあるお子さんでは、もともとの特性に加えて、環境の変化や人との距離感、気持ちの切り替えの難しさなどが重なり、本人も「うまくいかない!」というストレスを抱えやすくなります。失敗したときにパニックになったり、助言を拒んだりするのも、自分の力をはかりきれていないことも要因かもしれません。

今回、素敵だなと感じた点として、助けるだけではなく「本人が助けを求めるまで待つ」と言うことをしていた点があります。これは簡単そうにみえて、反抗期、真っ只中の中にいる親にとってはとても難しいことです。ただ、少しずつ本人に任せることで、自己効力感が育ち、「困ったら自分で考えてみる」という力につながっていくため、ある程度は本人を信じて待つということはとても大切です。

思春期のお子さんへの関わりで、ぜひ覚えておいてほしいのが「助けすぎない。
でも、見放さない」という距離感です。お子さんが困っている様子を見ると、親はつい「こうしたら?」「こうすればいいよ」と、答えを教えたくなりますよね。もちろん、危険がある場合や、年齢的に判断が難しいことは大人が教えて構いません。ただ、毎回先回りして解決してあげると、自分で決めて考えて選ぶ機会が減ってしまいます。

心理学では、自己決定感は自信や主体性を育てる大切な要素とされています。反抗期は、親にとっても子どもにとってもかなりしんどい時期です。でも、いつか絶対に終わります。今しんどい方も、数年後に「あの時間にも意味があった」と思える日が来ると信じて乗り切りましょう。
(監修:医師・公認心理師森しほ先生)

https://h-navi.jp/column/article/35031182
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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