2016年7月23日 11:00
気持ちの切り替えが苦手な息子は、私の腕を掴み「助けて…」と
発達障害の子は「切り替えが苦手」って、他の子と何が違うの?
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発達障害児の特性として「切り替えが苦手」ということがよく言われます。
たとえば、「好きなことに夢中になっていると、次の行動に移れない」といった例が挙げられますが、その程度なら「子どもは誰だってそんなものだよ」とも思いませんか?
わが家の息子もそうでしたが、あらかじめ遊べる時間を予告し、タイマーをセットして終わりの合図がわかるようにしたら、克服できたように思います。
では、発達障害の子における「切り替えが苦手」とは、他の子といったい何が違うのでしょうか。
どうやら、息子が一番苦手で困っていたのは、活動ではなく気持ちの切り替えだったのです。
気持ちの切り替えができないとき、息子の頭の中は
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「友達に嫌なことを言われた、」、「先生に叱られた」
そういったネガティブな経験は、誰にでもありますよね。
でも、息子場合、それが頭の中にずーっと離れずに残ってしまうようなのです。
嫌なことを言われてもお互い「ごめんね」と言って済ませれば良い場面でも、自分の頭の中でネガティブな気持ちがどんどん増幅してしまいます。
その結果息子は、
「あの子にあんなことを言われた」
「どうして」
「なんで」
「僕は悪くない」
「あ~もう腹立つ」
「ああーー!」
と、ブツブツブツブツと言い続けながら、体をどこかにガンガンぶつけるようになるのです。
その時、周囲の人や友達が「おまえが悪いんだろ」などと言おうものなら火に油。一気にパニックに陥ります。こうなると、もう、活動も気持ちも、切り替えどころではなくなってしまうのです。
以前、こんなたとえ話を聞いたことがあります。
「発達障害の子どもの頭の中には、パソコンのようにいくつものウィンドウが立ち上がっている。その量に本体が悲鳴を上げているのに、×マークを押してウィンドウを消すには、ものすごい時間がかかる」
息子の頭の中もまさにそんな状態なのでしょう。
お友達に言われた不愉快なセリフを頭から消してしまいたい、けれども×マークを押しても押しても全然消えてくれないのです。