七草粥はいつ、なぜ食べるの? 子どもも食べられる七草粥のアレンジレシピ5
お正月の三が日を過ぎた頃からスーパーで見かける七草のパック売りを使って、1月7日に七草粥を炊いているご家庭は多いのでは? ごちそう三昧で負担のかかった胃腸を休めたい大人にはありがたい七草粥ですが、正直、子どもには不評な味かも? そこで、子ども好みの味わいにするアレンジレシピをチェック! 七草粥を食べる意味も知れば、親子で行事が楽しめます。七草粥の知識や行事の魅力は和文化研究家の三浦康子さんに、七草粥のアレンジレシピはフードスタイリストの鈴石真紀子さんに教えてもらいました。
CONTENTS
七草粥はいつ食べる?
七草粥はなぜ食べるの?
「春の七草」とは?
【基本の七草粥】のつくり方
基本の七草粥のアレンジレシピ5選
#01 ささみとたまごの親子粥
#02 ホタテの中華粥
#03 キノコのショウガあんかけ丼
#04 トマトとチーズの洋風粥
#05 コーンクリーム粥
七草粥はいつ食べる?
七草粥を食べるのは1月7日です。この日は五節句のひとつ「人日(じんじつ)の節句」の日です。
「古来中国では、1月元日に鶏から始まり6種類の家畜、7日には人、8日には穀という順番で8日間かけて新年の運勢を占う風習がありました。7日は人を占う日であることから、人日と言います。そして、唐の時代にはこの人日の日に七種菜羹(ななしゅのさいかん)という7種の野菜を入れた汁物を食べ、無病息災や立身出世を願うようになります。
この風習が奈良時代に日本に伝わると、年の初めに芽吹いた若菜を摘んで食べる『若草摘み』や、1月15日に米、あわ、ひえなど7種類の穀物でお粥を作る『七種粥(ななくさがゆ)』などと結びつき、室町時代に春の七草を入れた『七草粥』を食べるようになっていったのです」(和文化研究家・三浦康子さん、以下同)
七草粥はなぜ食べるの?
7種類の野菜を入れた汁物を食べる風習が日本に伝わり、7種の若菜を入れてお粥を食べる風習へと変化していった七草粥。これを食べることでどんな効果が期待できるのでしょうか。
「お粥は消化がよく、胃腸にやさしい食べ物です。塩味だけというシンプルな味わいなので、お正月のごちそうやお酒を飲み過ぎた体を休める効果があります。今でこそ、冬でも新鮮な野菜が手に入りますが、昔は冬に野菜を手に入れるのは大変でした。そのため、寒い冬に芽吹く七草はとても貴重なビタミン源だったのです。また、早春にいち早く芽吹く七草は生命力の強さを象徴する存在。