2022年11月21日 10:00
【知っておきたい子どものこと Vol.6】子育て中のイライラ、どう付き合ったらいい?
CONTENTS
■カッとなって怒ってしまう……子育て中はどうしてこんなにイライラするの?■自分の子どもに対して強く叱ってしまうのはどうして?■無駄に怒らないようにするにはどうしたらいい?■怒ること怒らないことの境界線をはっきりさせておくべき!■怒ることが必要なときも! どのように叱ったらいいの?■イライラと上手く付き合うおすすめ本教えてくれた人
戸田久実さん一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事
アドット・コミュニケーション株式会社 代表取締役。研修講師として民間企業や官公庁の研修・講演の講師を歴任するコミュニケーションのプロ。 アンガーマネジメント、アサーティブコミュニケーションなどをベースにしたコミュニケーションの指導に定評があり、 受講者は新入社員から管理職までと幅広い。「『つい怒ってしまう』がなくなる 子育てのアンガーマネジメント」(青春出版社)など著書多数。
カッとなって怒ってしまう……。
子育て中はどうしてこんなにイライラするの?
「怒り」という感情は誰にでもあるもので、「こうあるべき」という自分の思いや理想が、その通りにならなかったときに生まれます。子どもに対してであれば、「ごはんは座って食べるべき」「この時間には寝るべき」「公共の場では騒ぐべきではない」といった、親が理想とする「〜べき」がたくさんありますよね。それが思い通りにならなかったときに、怒りの感情が生まれるのです。
さらに、体調が悪かったり精神状態が不安定だとマイナスの感情がさらに大きくなってしまいますから、夜泣きがひどくて眠れない、子育てと仕事に追われてイライラしているといった、子育て中のストレスが、怒りを大きくさせる一因にもなっています。
自分の子どもに対して
強く叱ってしまうのはどうして?
職場の人に対しては温厚でいられるのに、自分の子どもやパートナーに対してはイライラ……。怒りは誰に対しても持つ可能性のあるものですが、身近な対象ほど強くなる傾向があります。そして、子どもに対して怒りが強くなるのは、「自分の子どもは思い通りになるのでは?」と無意識的に錯覚していたり、「~あるべき」という期待も大きくなりがちだからなのです。本来であれば、子どもは個人であって、自分の分身ではありませんから、思い通りになるはずがありません。ですが、自分たちが生み出した存在であるがゆえに、「自分と同じように考えるもの」