理解を深めよう【身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 7選】 | HugMug
身体障がいや発達障がいについて園や学校で教わることはなかなかないですよね。とはいえ、親が言葉で説明するのも難しい。そんなときは絵本を読んで“知る”ところから始めてみるのはいかがでしょうか? モデルで絵本ソムリエのアンヌさんが、身体障がい&発達障がいがテーマの絵本をピックアップしてくれました。いずれの絵本も障がいをありのまま受け入れる。そんな表現、ストーリーがとても魅力的です。
身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 01目に見えない障がいを絵本で可視化『ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし』


『ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし』作:メラニー・ウォルシュ訳:品川裕香(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから
「『僕には特別な力があるんだ』と自己紹介をする僕。どんな細かいことでも完璧に覚えてしまうし、好きなことはいくらでも話せる脳みそがあると説明してくれます。でもときどき失敗することもあれば、とても気分が悪くなることも。周りのみんなとはちょっと違うアスペルガー症候群の感じ方を、一人称でやさしく打ち明けている本作品。『僕』の理解を深められるとともに、違うことを肯定的に描き切っているところは、どんなお子さんにとっても安心材料となるでしょう」
身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 02車椅子の人の気持ちを知ろう『わたし いややねん』


『わたし いややねん』文:吉村敬子絵:松下香住(偕成社)対象年齢:5歳くらいから
「『わたしでかけるの いややねん』『みんなじろじろ見るからいややねん』。手足などに障がいがある著者の心の訴えを、車椅子を主体に綴った作品。車椅子が閉じたり、包まれたり、遠ざかったり、近づいたり……。横に添えられた関西弁のテキストをまるで代弁するかのよう。先生からは『強くなれ』と言われますが、どうしたらいいのだろうかと考える著者。最後に出した問いにハッとさせられます。求められるのは精神的なバリアフリー社会。小さいうちから親子で話し合いたいですね」
身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 03障がいを個性として受け入れよう『〜ADHD〜おっちょこちょいのハリー』


『〜ADHD〜おっちょこちょいのハリー』文:成沢真介絵:木村倫子(少年写真新聞社)対象年齢:8歳くらいから
「ルールや時間を守ることが多くなる小学校。ゆえに入学と同時に特性が目立ってくることも。