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今回は、関西と関東で呼び方が変わるモノについて、書籍『けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典図解とクイズで広がる教養』(KADOKAWA)から一部抜粋してお届けします。
書籍『けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典』
関西と関東で呼び方が変わるモノ(2)
こちらでは、伝わらないことはないですが、同じものを指すのに、関西と関東で言葉が変わるものをまとめてみました。その境界線を探るのも面白いかもしれません。
散髪屋 vs 床屋
理髪店のことを関西では「散髪屋」、関東では「床屋」と呼ぶ傾向があります。理髪店のルーツは鎌倉時代にまでさかのぼり、理美容業の祖といわれる藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)が下関で髪結の仕事を営んだこととされています。その采女亮のお店は床の間が設けられており、そこから「床の間がある店」ということで「床場」となり、やがて「床屋」とよばれるようになりました。一方、「散髪」は歴史的には浅く、明治に生まれた言葉で、1817年に発布された「散髪脱刀令」から広まったとされます。「ざんぎり頭をたたいてみれば文明開化の音がする」の歌の一節は非常に流行しました。この「散髪」がなぜ関西で広まったのかは定かではありませんが、新しいもの好きの関西人にハマったのではと言われています。
ものさし vs 定規
直線を引いたり、長さを測ったりする時に使われる道具のことを、関西では「ものさし」または「さし」、関東では「定規」と呼ぶことが多いようです。実はこの2つの言葉の意味は少し違います。
線を引くのが「定規」であり、長さを測るのが「ものさし」です。定規にも目盛りが付いているので同じように扱われますが、実は見た目でも違いを判断することができます。「ものさし」の方は端から長さを測るようにできているため、「0」の表記はありません。一方で、「定規」は端から少し間があり「0」の表記から目盛りが始まっています。また、定規の中には雲形定規など直線でない線を引くものもあります。
噛まれる vs 刺される
蚊に血を吸われた時に、関西では「噛まれる」