「没頭する体験」が子どもを育てる! 子どもの興味を広げるために、親ができること
\親が知っておくべき「子育てで本当に大事なこと」/
度々話題になる子どもの「教育格差」や「体験格差」。非認知能力を育むために、子どもの「体験」は重要なことです。
では、そもそも豊かな「体験」とはどんなものなのか、体験によって何が変わってくるのか―――。現代で子育てに関わるすべての大人が知っておきたい「子育ての新しい教養」が詰まった一冊です。
今回は子どもの興味を広げるサポートについて、書籍『子どもの生きる力をのばす5つの体験 答えのない子育てで本当に大事なこと』(辰巳出版)から一部抜粋してお届けします。
書籍『子どもの生きる力をのばす5つの体験』
子どもの興味を広げるサポート
※画像はイメージです
子育てにおいて、子どもにやらせたい、してあげたいと思うことの大部分は、親自身が子どもの頃に楽しかったことや興味を持ったこと、もしくはやりたかったのに何らかの事情でできなかったことではないでしょうか。自分が全く興味を持たなかったことを、子どもにやらせようと思いつくのは難しいですよね。選択肢にまず出てこない。
でも、子どもと親は別の人格なので、どんなことに興味を持つかは予想がつかないものです。子どもの世界を広げるために、自分は興味を持てなくても、子どもにとっては面白いかもと思うような場所にも連れて行ってあげてほしいものです。
工事現場を通りかかると、工事の様子をずっと眺めて動かなくなる子がいますよね。重機が動くところだったり、道路に穴が開いていく様子だったり、物がどんどん組み立てられていくところだったり、子どもが興味を惹かれるポイントはいろいろあるのですが、そういう子どもは大体、金づちでクギを打って何か作る行為も楽しめると思います。手軽にDIYができる金づちやのこぎりなど子ども用の工具と適当な板などを揃えて、一緒に物作りをすると、没頭するかもしれません。
ほかにもひもを結ぶことに興味を持っているとしたら、色つきのひもをいくつか買ってきて、ひもアートに挑戦してもいいでしょう。子どもが何に興味関心を向けているかを注意深く観察し、それにまつわる遊びを提案したり用意をしてあげると、子どもの没頭体験に結びつきます。

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ひとつ心得ておきたいのは、没頭体験には自分なりの創意工夫がセットになるということです。
まわりから見ると同じことを繰り返しているようですが、「もっとまっすぐクギを打つにはどうしたらいいか」