子育て情報『16万人以上のMRIを見た脳科学者が、早生まれの息子の中学受験を経て気が付いたこと』

16万人以上のMRIを見た脳科学者が、早生まれの息子の中学受験を経て気が付いたこと

もちろん、誕生日が何月かでその子のポテンシャルが決まるわけではありません。しかし「4月入学」という日本社会のルールに沿った学校生活を送る中で、早生まれの子どもたちに不利なことが少なくないことも事実です。

これまで16万人以上のMRI診断を重ね、このほど様々なデータを検証し早生まれについて科学的に綴った著書『本当はすごい早生まれ』(飛鳥新社)をリリースした脳科学者の瀧靖之先生に、話を聞きました。

書籍『本当はすごい早生まれ』

子どもの能力は生まれ月の違いで変わらない

目次

・子どもの能力は生まれ月の違いで変わらない
・早生まれこそ「自己肯定感」は重要なキーになる
・親も子もオンリーワンのすばらしさを見つけよう
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※画像はイメージです

――記者の2月生まれの長女(高2)は、中学生になるころまで「自分は4月5月生まれの子に比べて勉強がなかなか理解できない」と不利に感じることが多かったそうです。早生まれの子どもたちは、体力や勉強面で友だちとの差を感じることは多いのでしょうか。

瀧靖之先生(以下、瀧)私自身も11月生まれで、“早生まれ”について意識したことがなかったんです。ところが3月中旬生まれの息子が中学受験に取り組むことになり、伴走する中で「もし、この子が早生まれでなかったら……」と感じることがありました。今回、『本当はすごい早生まれ』を作るにあたっていろいろと調べてみると、早生まれの人たちは遅生まれの人たちとの差を意識することがかなりあるようでした。
小学校低学年のうちはとくに、4月5月生まれの子とは体格も明らかに違いますよね。

――息子さんから「早生まれで不利だ」と言われたことはありましたか?

瀧それはないです。もともと体格が大きめだったこともあり、足も速かったのでスポーツで劣等感を感じることはそれほどない印象でしたし、。勉強も好きでしたし。もしかすると、感じていたけど言ってこなかっただけかもしれませんね。

――1月~4月1日生まれの早生まれの子たちは、4月〜5月生まれの子と比べると、確かに年齢が低いほど体格面でも発達面でも学習面でも差がありそうです。親としてどんなサポートができるのでしょうか?

瀧とくに小学校低学年ごろに、早生まれの子たちは、運動面や学習面で遅生まれの子との差を感じて、自信をなくしてしまうことが少なくないようです。そこで大切なことは、愛情をしっかりかけて子どもの自己肯定感を伸ばしてあげること。
早生まれの成功を握るカギは「自己肯定感」と言えるでしょう。

脳科学の観点から言えば、生まれ月の違いで、子どもが持つ能力が変わるということはありません。
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