子どもの愚痴を聞き続けるのは正直しんどい。「気持ちを吐き出す力がある」と受け止めて
\親の効果的な言葉がけで、わが子の心身を救う!/
今、不登校や行きしぶりで悩むお母さん、お父さんへ。心理カウンセラー・NLP上級スキルマスターで、自身も息子の不登校に悩んだ経験を持つ富永愛梨さんが、NLP心理学に基づくコミュニケーション・スキルをもとに心が楽になる言葉がけをアドバイス。「毒になる言葉」と「薬になる言葉」の対比で、わかりやすく適切な言葉が身につきます。
今回は「延々と愚痴を言い続ける」ときの言葉について、書籍『息子が不登校だった心理カウンセラーが伝えたい不登校の子が元気になる言葉つらくなる言葉』(青春出版社)から一部抜粋してお届けします。
書籍『不登校の子が元気になる言葉つらくなる言葉』
延々と愚痴を言い続ける
※画像はイメージです
【毒】になる言葉「いつまでも愚痴ばっかり言ってうるさいな!聞いてるこっちまでイライラして気が滅入るから、やめてくれない?」
【薬】になる言葉「気持ちを吐き出す力があるね。嫌な気持ちを話すと、嫌な気持ちも手放せるよ」
延々と愚痴を聞かされるほうは大変ですが、話すことで子どもは嫌な気持ちを手放すことができます。
子どもは話しながら自分の中で解決策を見つけたり、「あっ、だから学校に行けなかったんだ!」と気づけたり。話しながら思考を整理しているので、余計な口出しを一切せずに邪魔をしないで話を聞くことに徹します。
延々と愚痴を聞かされるのは正直しんどいですし、「あの学校のせいで人生がメチャメチャになった」「俺をイジメたクラスメイトは死んでも許さない」などと汚い言葉で罵ったり、泣きながら「学校が嫌だ、怖い」と泣かれてしまうと、親も不安になるかと思います。
子どもの気持ちに同調して聞いて腹を立ててしまったり、気持ちが滅入ってしまったりするかもしれませんが、怒りや悲しみの感情もとても大切な感情です。
こんなときは、心の中に喜怒哀楽いろんな感情をお迎えするゲストハウスを作って、「ようこそ、いらっしゃいました」と、どんな感情も大切におもてなしをするようにイメージをして子どもの話を聞いていきます。
子ども自身がそのような感覚を持つにはまだ精神的に余裕がないと思うので、親が子どもの心の中にゲストハウスを作ってあげるようなつもりで話を聞いていきましょう。
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「どの感情もあなたの大切な感情だよ。
あなたに大切なメッセージを伝えてくれているんだね」