子育て情報『「あいつ殺したい」「死ねばいいのに」と言われたら? 子どものドキッとする言葉への対応策』

「あいつ殺したい」「死ねばいいのに」と言われたら? 子どものドキッとする言葉への対応策

\キレる子どもへの対応と支援法を解説/

暴言を吐く、暴力をふるう、注意されると反発する……。キレる子どもは、なぜそうなってしまうのでしょうか。そして親はどう対応すればいいのでしょうか。25年以上の臨床経験を持つ児童精神科医・原田謙先生が子どもの心に寄り添う対応法を解説。マンガも交えてわかりやすくキレる子の気持ちや背景に迫ります。

今回は「学校ではキレないけど、 親には暴言を吐く子」について、書籍『キレる子どもの気持ちと接し方がわかる本』(講談社)から一部抜粋してお届けします。

書籍『キレる子どもの気持ちと接し方がわかる本』

【信頼関係をつくる】「共感」できなければ「共有」を意識する

目次

・【信頼関係をつくる】「共感」できなければ「共有」を意識する
・「殺したい」気持ちに共感するのは難しい
・話を受け止め、共有することはできる
・話を受け止めることを続けていく
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(※画像はイメージです)

「殺したい」気持ちに共感するのは難しい

子どもとの間に信頼関係を築くためには、大人がその子の気持ちに共感を寄せることが大事だとよくいわれます。しかし、キレる子どもの気持ちには共感しにくいこともあります。例えば、子どもが友達のことを「死んだほうがいい」「殺したい」と言っているときに「殺したい気持ち、わかるよ」とは言いがたいのではないでしょうか。

話を受け止め、共有することはできる

子どもの発言に「共感」しにくいとき、私はその子の気持ちを「共有」することを意識しています。子どもの話をそのまま受け止めて「殺したいと思っているんだね」などと返答するのです。共感できなくても、話題を共有することはできます。「そうなんだ」と受け止めたあと、「どうしてそう思うの?」と聞いてみると、子どもがもう少しくわしく語り出すこともあります。


話を受け止めることを続けていく

子どもが「あの子に死んでほしいだけ」「お母さんには関係ない」などと答えて、話をはぐらかすこともあります。そのときはしつこく質問しないで、次にまたその話をする機会を待ちましょう。

少なくとも話を受け止めることを続けていけば、子どもの気持ちを共有することができます。その子がふとした瞬間にもらす本音を、聞き取れるようになっていきます。

子どもが少しでも話をしたら、「話してくれてありがとう」と言葉をかけ、積極的にほめてください。「おだやかに話ができて嬉しいよ」といった形で、大人が気持ちを伝えるのもよいでしょう。また、質問をしすぎて対話を嫌がられたときなどには、素直に非を認めることも大切です。子どもは、間違ったときには間違ったと認める大人を信頼します。
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