小学3年生の3人に1人が近視!? 目の健康について楽しく学ぶ授業「目を大切に!ハッピーアイチャレンジ」開催
目の健康を学ぶ「目を大切に!ハッピーアイチャレンジ」
この取り組みは、参天製薬と放課後NPOアフタースクールが共同で行っている啓発プログラムの一環で、子どもたちが「目の健康」について自ら考えるキッカケ作りを目的にスタートしました。
当日のプログラムは、特殊なゴーグルをとおして目の病気を擬似体感したほか、ゲームを通じて近視による日常の困りごとを学ぶなど、遊びと学びが融合した内容で構成。授業終盤には、子どもたちの意識に小さな変化が芽生えた様子も見て取れました。
参天製薬 基本理念・サステナビリティ本部 基本理念・CSV推進部 黒田貴史さん
この日は“社員先生”として、参天製薬の黒田さんが登壇。ファシリテーターは放課後NPOアフタースクールの米村さんが務めました。
視覚体験ゴーグルをかけた子供たち
まずは視野を狭める“視覚体験ゴーグル”をかけ、「緑内障」の症状を擬似体験。緑内障は眼圧の上昇により視神経が損傷し、視野が狭くなる病気です。
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール プロジェクト推進グループ マネージャー 米村真悟さん
両手の指を一本ずつ突き出して、自分の視野を確認する子供たち
米村さんは「両手の指を一本ずつ突き出して、指が見えなくなるまで横にずらしてください。結構狭いところで指が見えなくなっちゃうでしょ?」と緑内障の特徴について解説。「画面の車も見づらくなると思います。普通の見え方とどう違うか、よく覚えておいてください」と呼びかけました。
次に着け替えたのは「白内障」用の視覚体験ゴーグル。白内障は目の水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。
黄色く濁ったゴーグルをかけた子ども
黄色く濁ったゴーグルをかけた子どもたちは「見にくい!」「(視界が)黄色く見える!」と大騒ぎ!
「ふたつのゴーグルを着けてみて、どんな違いを感じた?」と米村さんが問いかけると、子どもたちは「黄色いゴーグルだと砂の色が緑色に見えた!」「画面が動いて見えた!」など、思い思いの感想を口にしました。
その後、米村さんは「黒いゴーグルの緑内障は40歳くらいから罹りやすくて、見える部分が少しずつ狭くなっていきます。
50歳ごろになると黄色いゴーグルの白内障になりやすくなります。小学生くらいからは、遠くが見えにくい“近視”になることがあります。こんな感じで、年齢とともに目の状態によって見え方が変わってくることがあるので、注意が必要なんです」