今年の夏のボーナスは上がった? 下がった? 会社員276人に聞いて判明した、変化する「ボーナスの役割」
※1:現時点での同社データベース及び他社公開情報の比較調査による
夏のボーナス、「支給あり」は73.6%
今年(2025年) の夏のボーナスに関する調査では、会社員の73.6%が「支給される予定」と回答。一方「支給されない予定」8.7%、「ボーナスはない」17.7%でした。
全体の約7割が今夏のボーナスを受け取る見通しであることがわかりました。
ボーナス支給額「上がった」22.2%、「下がった」13.3%
今年の夏のボーナスが「支給される」と回答した会社員を対象に、昨年と比べた支給額の変化を尋ねたところ、22.2%が「上がった」と答えました。
一方、「下がった」は13.3%で、「変わらない」が40.9%、「分からない」が23.6%でした。支給額が増えた人が一定の割合おり、明るい兆しもうかがえます。
夏のボーナスに「満足していない」は54.7%
今年の夏のボーナスが「支給される」と回答した会社員を対象に、夏のボーナスの満足度を尋ねると、「満足していない」と答えた人が54.7%で、「満足している」30.1%を大きく上回りました。
満足していない人の内訳は、「満足していない」28.1%、「どちらかというと満足していない」26.6%といずれも高い割合を示しています。
額面の増加があっても、生活実感としては十分でないと感じている人が多いことがわかりました。
夏のボーナスの使い道は「貯金」「資産形成」が中心
今年の夏のボーナスが「支給される」と回答した会社員を対象に、ボーナスの使い道を尋ねたところ、「貯金や預金」が65.0%で最も多く、次いで「資産形成(保険、NISA、不動産投資、投資信託等) 」が49.3%でした。「旅行や外食」と「日常的な生活費」はいずれも28.1%でした。
物価上昇や公共料金の高騰、将来への不安から、多くの人が「今は使わずに貯める」傾向にあります。資産形成の内訳では、86.0%が「NISA枠内での投資」を選んでおり、2024年のNISA制度の刷新による非課税メリットへの関心が高まっていることがわかります。
また、NISA枠を超過しての積極的な運用を行っていることや、NISA対象外の商品への意向も高いことが見受けられます。2025年のボーナスは、「貯蓄による生活防衛」と「投資による資産形成」という二極化した戦略が鮮明になっています。