子育て情報『コロナで休止していたサッカーの練習再開で気をつけたいケガのリスク、適切な練習負荷とは』

2020年6月8日 15:08

コロナで休止していたサッカーの練習再開で気をつけたいケガのリスク、適切な練習負荷とは

新型コロナウイルスの影響で学校やスポーツ活動がストップしましたが、6月に入り、日常復帰への兆しが見え始めました。学校再開とともに、スポーツ活動も段階的に再開されるところも増えてきています。

そこで今回は日本サッカー協会のスポーツ医学委員を務める大塚一寛先生(上尾総合病院センター長)に「長期の休みを経てスポーツを再開するにあたり、気をつけておきたいこと」をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之)

目次

・長期休暇中明けのケガリスク、多いのは筋肉系のケガ
・オンライントレーニングは便利だけど、故障のリスクも......
・持久力も一気に戻そうとしては傷害のもと
・足裏のセンサーが鈍るとパフォーマンスダウン



コロナで休止していたサッカーの練習再開で気をつけたいケガのリスク、適切な練習負荷とは

長期休暇明けはケガのリスクが高まります。休んだ分を取り戻そうと急激に負荷をかけるのは良くないのです

■長期休暇中明けのケガリスク、多いのは筋肉系のケガ

地域によって異なりますが、自粛によって3か月程度の活動休止を余儀なくされたクラブ、子どもたちはたくさんいます。長期休止が終わり、サッカーを再開するときに気をつけたいこと。それが「ケガ」です。

大塚先生は「長期休暇明けは、ケガのリスクが非常に高まります」と注意を呼びかけます。


「これは大人の例ですが、かつてMLB(野球)やNFL(アメリカンフットボール)でストライキが起きたことがあり、シーズンが中断しました。再開した後に、選手のケガが通常は10%程度だったものが、40%に跳ね上がった例もありますので、注意が必要です」

よくあるケガは「肉離れ」だそうです。長い期間、筋肉に負荷をかけていない状態で、激しい運動を再開したことから起こる、筋肉系のケガです。ほかにも、筋肉が戻っていない状態で運動すると、イメージ通りに体が動かずに転倒し、骨折するなどのリスクがあります。

「体力が落ちている状態で身体を動かすと、イメージとしては動けているつもりでも、身体がついていかないことがあります。それがケガにつながるので、足がもつれてねんざしたり、変な手のつき方をして骨折するといったケースに注意しましょう」

活動自粛期間中に、オンラインを利用して、トレーニングをしているクラブがたくさんありました。大塚先生は「良いことだと思います」と言います。

「ベーシックな体のコアに効くトレーニングや身体の連動性のトレーニングをすることで、バランスを崩す要素が改善し、体幹を含め不安定な下肢の動きを制動できるので、傷害の予防になります」

■オンライントレーニングは便利だけど、故障のリスクも......

オンライントレーニングで気をつけたいのが、正しい姿勢で行うこと。

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