子育て情報『トレセンではピッチ外も注視! 日本サッカー協会が制定する「トレセンの選手として」の生活習慣5か条とは』

2020年10月12日 15:18

トレセンではピッチ外も注視! 日本サッカー協会が制定する「トレセンの選手として」の生活習慣5か条とは

サッカーをする子どもたちや保護者にとって、興味の対象である「トレセン」について、日本サッカー協会(JFA)ユース育成ダイレクターの池内豊さんに話をうがかいました。

インタビュー後編では、トレセンの意義やオフ・ザ・ピッチでの取り組みなどをお伝えします。
(取材・文:鈴木智之)

目次

・トレセンは日本独自の活動なぜ海外にはトレセンがないのか
・トレセンで実力を存分に発揮するための準備
・サッカーがうまくなるために必要なことは日常生活にも関わっている


トレセンではピッチ外も注視! 日本サッカー協会が制定する「トレセンの選手として」の生活習慣5か条とは

日本独自の制度「トレセン」の意義とは(写真は少年サッカーのイメージ)

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■トレセンは日本独自の活動なぜ海外にはトレセンがないのか

池内さんはトレセンの意義について、まずはこう話します。

「トレセン活動の意義として、拮抗したレベルで練習や試合ができることがあります。子どもたちに『お山の大将』で満足しないように刺激を与え、勝ちか負けかどちらに転ぶかわからない相手と試合をする中で、『どうすれば、相手を上回ることができるか?』を考えるようになります。その環境を用意するのが、トレセン活動の意義のひとつです」

上達のためには、レベルの拮抗した相手と試合やトレーニングをすることが必要です。その環境があれば、子どもたちは自ら考え、成長するための努力に視線を向けていきます。

「ヨーロッパには、シーズンを通したリーグ戦があり1部、2部、3部とカテゴリーに分かれていることで選手のレベルに応じたリーグに参加できる環境が整っています。
そして、一番上のカテゴリーである1部のクラブに、質の高い選手がいます。日本も育成年代にリーグ戦を導入し始めましたが、クラブのカテゴリー分けも含めて、整備している途中です。そのため、色々なチームに良い選手がいます。そこでトレセンを活用し、選手の発掘や刺激を与える場としています」

池内さんは「ドイツには、日本のトレセンを参考にした活動がありますが、それ以外の国には存在しないと思います」と話し、その理由を「育成はクラブでするものという考えがあるからではないでしょうか」と言います。

日本のジュニア年代では、リーグ戦を最優先ととらえないクラブも多く、ヨーロッパのように、リーグ戦を中心シーズンが進んでいく文化が浸透していないのが現状です。

シーズンを通して、レベルが拮抗した相手との試合ができれば、一番の強化になるのですが、トーナメント形式をベースとした大会が多く、リーグ戦がカレンダーの中心になっていない以上、トレセンという日本独自の活動が広まってきたことも合点がいきます。

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