何をやっても楽しそうじゃない子のテンションを上げる練習を教えて
自分から興味を持つ場合もあるし、友達に誘われたり。サッカー経験者やサッカーファンの親御さんから勧められることも多いです。
ただし、親に連れてこられたから難しい、というわけではありません。入り口はそうだったとしても、そこからその子自身にサッカーを心から好きになってもらえるかどうか。そこがジュニアの指導者の腕の見せどころです。
その点から言うと、コーチは子ども一人ひとりがどんなきっかけでサッカーを始めたのか、また、自分たちのチームを選んだのかを知っておく必要があるでしょう。
■最初はシュート練習など初心者が楽しめるものを
そのうえで、子どもたちの状況を踏まえながら、サッカーがどんなものなのかを伝えていきます。最初は鬼ごっこをしたり、ドリブル競争をしたりと、ボールを扱って遊ぶことを楽しんでもらう。
そういったプログラムから入ってください。最初から技術練習から入ると、楽しくありません。
初心者がサッカーをして、まず最初に「楽しい!」と感じられるのは、シュートが決まった瞬間だと思います。したがって、ボールをもらってシュートするような場面がたくさん出てくる練習をやらせてあげてください。ゴールを決めると楽しくなり、もっとサッカーをしたい、うまくなりたいと思うものです。
フットサル日本代表元監督で、ジュニアの指導にも詳しいミゲル・ロドリゴさんと何度か話す機会があったのですが、彼は「ジュニアには、一日の練習で必ず全員が得点する状況をつくってほしい」と話していました。
■楽しんでできる練習メニュー例
いただいたご相談の中で「楽しめる練習方法などアドバイスを」とあります。
実際にそのチームの練習を見ないとわかりませんし、こんな練習が楽しいですよと言っても、そこにいる子どもたちに合うかどうかわからないのが悩ましいところです。
そのことを踏まえて、以下のメニューを参考にしてみてください。
1.二人でドリブル競争・シュートゲーム
皆さんにいつもお話ししていることですが、私の経験上、競争のあるメニューにすると子どもが楽しく取り組めると考えています。
2.フニーニョ
ドイツが育成段階でやろうとしている3対3。ゴールが4つあり、ボールを触る回数、シュートを打つ回数も増える。
サッカー強国ドイツが導入を決めた3vs3のミニゲーム「フニーニョ」とは
■子どもたちがサッカーを好きになるような指導を心がけましょう
繰り返しになりますが、ご相談者さまが考える「子どもを楽しませる指導」