子育て情報『育成で大事なのはサッカーを「教える」「鍛える」のではなく、子どもが「サッカーを表現」できるようにすること』

育成で大事なのはサッカーを「教える」「鍛える」のではなく、子どもが「サッカーを表現」できるようにすること

この春からお子さんのサッカー活動に携わる方、中にはお父さんコーチとしてかかわる方たちも少なくないのではないでしょうか。

子どもたちにサッカーを教えるお父さんコーチへ、まず最初に伝えたいこととして、前回「サッカーを教えることよりも、大切にしなければならないこと」という記事を書きました。

主役はあくまで子どもたち、コーチや保護者は、子どもの成長を急がず、目先の勝利に熱くなりすぎず、見守ることが大切です、という内容です。

今回は、子どもがサッカーを表現できるようになるにはどうすればよいか、というテーマでお伝えできればと思います。

(構成・文:KEI IMAI)

目次

・サッカーを表現できるようになるってどういうこと?
・子どもたちを制御し過ぎず、表現させること
・サッカーは生きる力を育む


育成で大事なのはサッカーを「教える」「鍛える」のではなく、子どもが「サッカーを表現」できるようにすること

サッカーを「教える」「鍛える」より大事なこととは?(写真は少年サッカーのイメージ)

<<前編:子どもたちにサッカーを「教える」ことよりも、大切にしなければならないこと

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■サッカーを表現できるようになるってどういうこと?

私たち日本人は、感情を表に出すことが苦手です。あるサッカースクールでは、ゴールを決めたら喜ぶ練習をするそうです。なぜなら、子どもたちがゴールを決めても喜びの感情を表現できないからだそうです。

空気を読む、察する、暗黙の了解......、これらは日本人の特性だと思います。
また、出る杭は打たれると言いますが、やはり同調圧力の影響も強いと思います。

空気が読めたり、察することができるのは、ポジティブなことでもあります。相手の心情を慮るというのは、海外の人はなかなかできないことです。

学校でも、社会に出ても、私たち日本人は感情を表に出す機会が少ないという特徴があります。周りに合わせるのは得意だけど、自分を主張することが苦手なんです。

サッカーは表現力が大切です。表現するには、意思が必要です。主張する為には、自信が必要です。
自分の感情に忠実である必要があります。

5年前、東京で行われた14歳以下の国際ユース大会を取材に行きました。

アルゼンチンの名門、ボカジュニアーズやブラジルのコリンチャンスと、日本のチームを見比べて、気がついたことがありました。サッカーの技術、テクニックや強さが違うのではなく、一人ひとりが自分を表現する力が圧倒的に違ったんです。ピッチで強烈な意思を持って、感情剥き出しで、主張し、激しくプレーするアルゼンチンやブラジルの子どもたちを見て衝撃を受けました。

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