子育て情報『ただ走るのではなく、自分をチームにどう生かすかを考えて走るとプレーの質が上がる! 文武両道の女子サッカー選手が語る「考える」ことの大切さ』

2021年9月1日 20:00

ただ走るのではなく、自分をチームにどう生かすかを考えて走るとプレーの質が上がる! 文武両道の女子サッカー選手が語る「考える」ことの大切さ

子どもの頃から文武両道を実践し、十文字高校、早稲田大学を経て、WEリーグの大宮アルディージャVENTUSに加入した村上真帆選手。

インタビュー後編では、勉強の大切さや保護者のサポートなどの話をうかがいました。
(取材、文:鈴木智之)

目次

・親に決められた進路で上手くいかないと、親のせいにしてしまう
・「辞めたい」と言ったが今となっては親に感謝していることも
・どうしたらもっと楽しめるかを考えると前向きになれる
・上のレベルに行くほど考えてプレーする選手が多い
・社会人になると、自分の未来を自分で決めるようになる


ただ走るのではなく、自分をチームにどう生かすかを考えて走るとプレーの質が上がる! 文武両道の女子サッカー選手が語る「考える」ことの大切さ
Ⓒ1998 N.O.ARDIJA

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■親に決められた進路で上手くいかないと、親のせいにしてしまう

小学生時代は習い事を掛け持ちし、中学時代は栃木SCジュニアユースと勉強の両立。高校に進んでからも、目標としていた早稲田大学に進学するために、勉強に取り組んでいた村上選手。日常生活で意識していたのは、「しっかり睡眠をとること」だったそうです。

「いまもそうですが、学生時代は8時間以上は寝るようにしていました。睡眠時間をしっかり確保して、学校とサッカー以外の空いている時間で勉強する感じでした」

中学時代は試合会場へ向かうバスの中、高校に入ってからは片道1時間の通学電車で勉強していた村上選手。自分で決めた目標のためなので、苦にはならなかったと言います。


「両親からは、常に『自分の好きなことをやりなさい』と言ってもらっていました。大学卒業後、就職しようかサッカーを続けようか迷ってたときも、どちらにしなさいと言われたことはなく、『本当に自分がやりたい方を選びなさい』と言ってくれました。自分で選択すると、責任が生まれます。だから、すごく悩みましたね」

親に決められた進路を選んだ場合、うまくいかないことがあると、親のせいにしてしまいがちです。一方、自分で考えて決めたことであれば、責任を持って活動することができます。その覚悟は、人生を歩んでいく上で大切なものです。

「親は私が子どもの頃から、選択肢を増やしてくれるような接し方をしてくれました。水泳やバレエ、ヴァイオリンなど、いろいろやらせてくれましたし、押し付けられたことはなかったと思います」

■「辞めたい」と言ったが今となっては親に感謝していることも

そんな村上選手ですが、小学生の頃に一度だけ「ヴァイオリンを辞めたい」と、親に言ったことがあったそうです。
「そのときは『将来、絶対にヴァイオリンを続けていて良かったと思うときが来るから、だまされたと思って続けてほしい』と言われて、中学を卒業するまで続けました。

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