2022年1月5日 23:17
週末と祝日しか活動しないのにJリーガを複数排出する街クラブ「あざみ野FC」が掲げる理念
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021の2日目に首位で予選突破を決めたあざみ野FC。
あざみ野FCは横浜市青葉区に1980年創設のクラブ。子どもたちだけでなく家族一緒にサッカーを楽しめるクラブとして活動しています。
現在はU-6からU-12の7つのカテゴリーに約160人が毎週末サッカーを楽しんでいます。OBにJリーガーとなった選手が多数いるクラブとしても知られています。
(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)
2日目あざみ野FC(青)対エスフェローザ八千代(写真:浅尾心祐)
■週末と祝日しか活動していない
――この大会への過去の出場は?
林和泉監督(以下、林)初めてです。街クラブの関東予選を勝ってきました。選手たちがよく頑張りました。
――OBにJリーガーが多いことが知られていますね。
林そうですね。今一番頑張っているのは山根視来ですね。それから高木3兄弟、水沼宏太、金井貢史、高丘陽平ですかね。
――彼らが育った理由をどう思われていますか?
林われわれは週末と祝日しか活動していないんですが、サッカーを好きにさせること、あとは親子で週末を楽しむというのがクラブの理念です。指導はわれわれ勤め人だから週末の活動になるんです。いわゆる街クラブで、「負けず嫌いな街クラブ」という感じです。
■プロにならないと入れないスタジアムで試合がしたい
――今大会にはどんな思いで参加されていますか?勝ちにはこだわらない?
林いやこの大会は最後の思い出として勝ちたいです。
(ベスト4進出で)パナソニック吹田スタジアムでやりたいです。プロにならないと入れないスペースですからね。
――選手起用は全員出すお考えでしょうか?
林初戦は全員出しました。第2戦は全員だそうとしたけれど、プレーが切れなくて2人出せなかったです。状況的にそれは仕方ないと、みんな納得してくれました。
■出場チームみんな個人個人が上手い
キャプテンの小田浩資くんにもお話を伺いました。
――大会に参加した印象は?
小田浩資(以下、小田)全国から強豪が勝ち上がってきていて、自分たちは関東代表という立場で出ていますが、みんな予想通り個人個人が上手いなという印象です。――ポジションと身長は?
小田センターバックで、158か159cmです。
林チームで3、4番目ですかね。
――身長や体格で難しい時期ですね。