「赤色を身に着けて!」とにかく”縁起”を気にする義母。そのこだわりは”孫の命名時”にも発揮される…!?
家族や大切な人との関係の中で、時に「どうしてだろう?」と感じるような、理解し難いこだわりに出会うことはありませんか?一見、不可解に思えるその行動の裏に、一体どんな「想い」が隠されているのか。それは、多くの人が経験する、普遍的な心の戸惑いかもしれません。しかし、そんな「こだわり」の奥には、実は深い愛情や、大切な人を思う温かい気持ちが秘められているものです。今回ご紹介する体験談は、あなたのそんな心のモヤモヤにそっと寄り添い、新たな気づきをもたらしてくれるはずです。やたらと縁起を気にする義母私の義母は、何かにつけて「縁起」を気にする人です。正直、最初は戸惑うことばかりでした。たとえば、食卓に並ぶ料理の数が偶数だと「割り切れるから縁起が悪い」と言って、急いで漬物を一品追加するんです。お正月には「一富士二鷹三茄子」の夢を見なかったことを本気で悔しがり、翌朝から茄子の煮浸しを作って「せめて口にしておけば運が向くかも」と笑う姿には、驚かされました。
引っ越しの際には「仏滅は絶対に避けるべき」と強く主張し、業者の空き状況を全く無視して大安の日にこだわり、結果的に料金が倍になったこともありました。さらに、玄関の方角が「鬼門に当たる」と言って、わざわざ風水師に相談し、観葉植物を三つ並べるよう指示された時は「これで鬼門が防げるのかしら?」と半信半疑でしたが、義母は心底満足げでした。ある日、私が何気なく黒い服で義母の家を訪れた時のことです。「黒は不幸を呼ぶ色だから、せめて赤い小物を身につけて」と言われたんです。魔除けに赤が良いというのは聞いたことがありましたが、普段着にまで縁起を持ち込むとは思いもしませんでした。その時は「そこまで気にするなんて…」と感じたものです。極めつけは、大切な孫の名前を決める時でした。候補の名前をいくつか挙げても、義母は画数が悪いと何度も姓名判断をやり直し、最終的には「この名前なら運勢が安定する」と、私たち夫婦の候補の中で一番読みづらい名前を強く推してきたんです。
夫と二人で「名前は意味や響きも大事だよね」と粘り強く説得し、なんとか別の名前に落ち着きましたが、義母は今でも「せっかく運のいい名前だったのに」と残念そうに言うことがあります。義母のこだわりは、時に面倒で、正直理解しがたいと感じる瞬間もたくさんあります。しかし、彼女なりに私たち家族の幸せを誰よりも願ってのことなのだろうな、と思うようになってからは、少しだけその縁起にも耳を傾けてみようかという気持ちになるようになりました。義母の愛情表現なのだと気づくようになりました。(42歳/女性)最後に家族や大切な人との関係の中で、時に「どうしてだろう?」と感じるような、理解し難いこだわりに出会うことはありませんか?一見、不可解に思える行動の裏に、実はどんな「想い」が隠されているのか、戸惑うこともあるかもしれませんね。この体験談でも、義母の「縁起」への強いこだわりに最初は戸惑いながらも、その根底に家族への深い愛情と、幸せを願う温かい気持ちが隠されていたことに気づきました。私たちに本当に必要なものは、相手の行動に隠された思いに寄り添おうとする姿勢ではないでしょうか。一見、不可解に思える行動や習慣も、見方を変えれば、それはその人なりの精一杯の愛情表現なのかもしれません。
もし、あなたも身近な人の「こだわり」に戸惑うことがあるのなら・その「こだわり」の背景を想像してみる・「こだわり」について、質問を投げかけてみる・自分の「こだわり」について開示をしてみるといった行動を取ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、そこに隠された温かい気持ちに触れることができるかもしれません。※愛カツ編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています