愛あるセレクトをしたいママのみかた

大人になるということは夢をあきらめるということ?夢をあきらめられないあなたへおくる小さなメッセージ【前編】

ANGIE
大人になるということは夢をあきらめるということ?夢をあきらめられないあなたへおくる小さなメッセージ【前編】
「大人になるということは、夢をあきらめるということでしょうか」先日、そういう質問を受けた方の話を聞きました。これは、一度でも夢に向かって努力したことがある人は、感じたことのある思いかもしれません。社会人になり、自分で食べていかなくてはならない生活を強いられた人は、たいてい厳しい現実にぶち当たります。これはある視点においては正しいと思います。幼いころ、まっさらな心に描いた純粋な夢は、純粋だからこそ無謀で、叶えるための手段なんてそのときは考えていません。見通しのたたない夢をいつまでも追うことに不安を持ち、堅実に働いて稼いでいく生活を選んだ人は、「自分は夢をあきらめた」と思うでしょう。では、夢をあきらめることが、現実を生きてくということなのでしょうか。納得できるかどうか確実に毎月お給料がもらえる仕事とは違い、不安定で明日どうなるかわからない生活をしていると、周り(とくに親族)は、あなたを心配しているように好き勝手な正論をいうでしょう。
あまりにも何度も言われていくと、だんだん心がめげて夢を追うこと自体に疑問をもってしまうかもしれません。その反感を嫌がっていては夢は叶えられません!といえばそれまでですが、そこで納得して「確かにそうだよな、自分は結婚もしたいし子供もほしい。いつかできる旦那さんと子供のためにも、花嫁修業に時間をかけるのが先決!」と思えば、それは夢を諦めたのではなく、夢の方向を変えたということになるでしょう。そこにはネガティブさはなく、自分の心に素直に従って出した前向きな結論があります。納得しないまま別の選択をすると、そこには確実に後悔が生まれますから、そうなると「夢をあきらめた」という事実が付きまとってきます。人生は選択の連続といいますが、自分が納得して選択したかどうかがとても大事なのです。 桜塚やっくんさんとの思い出>>後悔のない選択を私は来年、30という、また一歩見える世界が変わりそうな年代になりますが、幼い頃から思い描いていた役者という仕事をしています。みなさんご存知のとおり、厳しい世界ですが、他の仕事で食べていこうと思ったことはありません。
今年の1月、芸人の桜塚やっくんさんと舞台で共演しました。テレビでおなじみだった、女装してお客さんを罵倒する芸風とは違い、舞台裏ではやさしい笑顔を見せ、相手を思いやって言葉をかけてくれる気さくな方でした。10月の不慮の事故の突然の訃報は、本当に衝撃的で言葉を失いました。どんなに悩んでもどんなに苦しんでも泣いても笑っても叫んでも、自分もあっけなくこの世を去るかもしれません。それは明日かもしれないし、30年後かもしれません。人生なにが起こるか本当にわかりません。よくいわれる言葉ですが、それをこうやって実感することで、初めてその言葉が血を廻らせ、自分の中に生きてきます。自分の意思で生死が決められないとすると、なにか大きな力によって勝手に決められているのかもしれません。
それならば、まだこうして生かされている理由があるのですから、限りある人生をせいいっぱい生きようと思うわけです。いつ人生が終わっても、後悔ない!  と言える生き方をすることが、生きている私たちがこの世を去ていく人にできる弔いではないでしょうか。では、夢をあきらめないためには、なにが必要なのでしょう?後編で一緒に見ていきたいと思います。後編につづきます。photo by Stephanie |Anabelrose Photography

提供元の記事

提供:

ANGIE

この記事のキーワード