食べる順番を意識したダイエット「カーボラスト」。近年、2型糖尿病の食事方法として研究が進められています。今回は、食べ順ダイエットの一つとして、食生活にとり入れたいカーボラストの効果と実践のポイントをご紹介します。
カーボラストとは
カーボラストは、英語でCarbohydrate-last 。カーボ(carb)「炭水化物(糖質)」をラスト(last)「最後」に食べるという意味です。
空腹時に、ごはん・パン・麺類・お菓子など、糖質(炭水化物)を多く含むものを食べると、血糖値が急上昇し、それを抑えようとインスリンが大量に分泌されます。カーボラストは、糖質を最後に食べることで、食後の血糖値をゆるやかにさせるダイエット法です。
米ウェイル・コーネル医科大学の2型糖尿病患者を対象にした研究では、パンとジュースを最後に食べ、肉と野菜を先に食べ始めたグループは、パンとジュースを先に、肉と野菜を後に摂ったグループと、同時に摂ったグループと比較して、食後の血糖値の上昇が抑えられたという結果が発表されています(※1)。
カーボラストで得られる3つの効果
1. 脂肪の蓄積を抑える
カラダの中で使いきれなかった糖は、インスリンの働きで脂肪組織に運ばれ、体脂肪として蓄えられます。