「完全栄養食」とは?あすけん栄養士が教えるカシコイ活用法
「それだけ食べていれば大丈夫なのでは?」と考えてしまうかもしれませんが、健康へのデメリットがいくつか懸念されます。
・咀嚼回数が減ることで影響が起きる可能性がある(口まわりの筋肉の衰え、唾液減少による口腔内トラブル、満腹感を得られにくいなど)
・脂質の量が抑えられているものもあり、脂質不足による影響(皮膚炎など)を起こすことがある
・エネルギー不足となれば、筋肉量の減少、やせを招くことがある
また私たちは日本人の食事摂取基準に定められている栄養素以外にも、ポリフェノールや乳酸菌など、さまざまな機能性成分を食べ物から摂取しており、完全栄養食だけではその摂取機会も失われてしまいます。
「完全」とはいえ、頼りすぎるのは控えたほうがよいといえるでしょう。
完全栄養食のカシコイ活用法
「完全栄養食だけ」はすすめられないとはいえ、さまざまな栄養素が摂れる面を魅力に思う方も多いはずです。
完全栄養食を利用したい場合の活用法の例について、いくつかご紹介します。食事の1品として
食事の1品として取り入れることで、先ほどあげたデメリットを避けられます。
たとえばパンや麺類を利用するのであれば主食として取り入れ、野菜やきのこなどの噛んで食べられるメニューや乳製品などと組み合わせるとよいでしょう。