「服なんて着てられるか!」ホルモン剤の影響でとんでもない副作用が表れて!?<子宮全摘記録>
2017年8月ごろからめまいに悩まされるようになったカンノさん。2022年の冬ごろには貧血に悩まされ、婦人科で検査を受けたところ、子宮筋腫が4つほどできていることが判明。後日、大学病院でMRI検査を受けると筋腫は4つどころではなく、10個以上あることがわかって……。本作は5年弱の長きに渡る、著者・舘乃夕華(かんのゆうか)さんの闘病記録を描いた作品です。
※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。
暑すぎるっ!
紹介先の大学病院でMRI検査を受けたカンノさんは、多発性粘膜下筋腫(複数の腫瘍があり特に出血しやすいタイプの子宮筋腫)との診断を下されます。医師から見ても「手術で子宮全摘をしたほうがいい」とのことで、次回受診時に手術日程を決めることに。今日のところはレルミナ錠(子宮筋腫の治療薬)を処方されて帰宅したのですが、レルミナ錠を飲み始めたところ、副作用の「ほてり」の症状が強く表れて……。
手術直前までレルミナ錠を飲むことになったカンノさんを襲ったのは、その副作用である「ほてり」でした。カンノさん自身も振り返っているように、ホットフラッシュというのは更年期における代表的な症状の1つで、寒い時期であっても体にのぼせやほてり、発汗が起こること。
レルミナを服用していた1月から3月にかけて、気温が低い日でも服をほとんど脱いでしまうほど、体が熱くなったそうです。ただ、カンノさん自身はイライラや精神不安定になることもなく、ほてりについてもそこまでつらくは感じていなかったそう。
そして2023年3月に入り、4回目の大学病院受診日を迎えたのですが……担当医からいきなり「手術日は4月3日に決まりました」と告げられたカンノさん。
手術日を早めたい気持ちがあったため医師の対応に感謝しながらも、偶然にもその日は息子の入学式で、「どうしよう」との思いもあったそう。ただ、最終的には入学式がなくなったため、希望が通ったかたちとなりました。
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「小さいものもあるので筋腫の数は正確にはわかりません」と医師も告げていますが、実際に医療現場では、手術をしてみないと子宮筋腫の数を正確に把握できないケースも多くあるようです。ただ、カンノさんの場合は子宮を全摘出するため、たとえ腫瘍がいくつあったとしてもすべて取り除くことができるのが、大きな希望と言えるかもしれません。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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著者:マンガ家・イラストレーター 舘乃夕華
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