2011年5月23日 15:33
【カンヌレポート9】パルムドールはブラピ主演作! 日本作品は受賞を逃す結果に
(Photo:cinemacafe.net)
第64回カンヌ国際映画祭の授賞式が22日夜〈現地時間)に行われ、テレンス・マリック監督(米)の『ツリー・オブ・ライフ』が、最高賞パルムドールに輝いた。
社会的に成功した男が、厳格な父に育てられた1950年代の少年時代をふり返りながら、家族とは、生命とは何かと問いかけるヒューマンドラマ。父親役をブラッド・ピットが演じている。
公の場に一切出ないマリック監督は授賞式も欠席、代理でプロデューサーが楯を受け取った。女優賞は、『メランコリア』のキルスティン・ダンストが受賞。 監督はナチ発言騒動でカンヌへの出入り禁止が言い渡されたラース・フォン・トリアーだが、これに対して審査委員長のロバート・デ・ニーロは「作品とその件は別で、良いと思う人が多いから選ばれた」と発言。さらに審査員のフランス人監督オリヴィエ・アサイヤスは「これはすばらしい映画。フォン・トリアーの作品の中でも1、2を争う出来」と擁護した。
男優賞は、『アーティスト』(原題)で無声映画時代のハリウッドスターを演じたフランスの人気俳優ジャン・デュジャルダンが、予想通りに受賞した。また次点にあたるグランプリは2作品が選ばれるなど、審査員団の苦心がうかがわれた。