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死後、再び注目の“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”ギィ・ジル監督初期2作品が4月18日より日本公開へ

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死後、再び注目の“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”ギィ・ジル監督初期2作品が4月18日より日本公開へ


ギィ・ジル監督の初期2作品『海辺の恋』と『オー・パン・クペ』が4月18日(土)より日本公開されることが決定した。

1980年代末に病に倒れエイズを発症し、1996年2月3日に57歳で逝去したギィ・ジル監督。生前はほとんど知られることのなかった監督だが、2000年代以降、ラ・ロシェル映画祭やルサス映画祭、シネマテーク・フランセーズなどで回顧上映が相次ぎ、再評価の機運が高まった「忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠」である。

1959年のギィ・ジル監督短編映画『Au biseau des baisers』をいたく気に入った名匠ジャン=ピエール・メルヴィルが資金の一部を援助し3年の歳月を経て完成させた初の長編映画『海辺の恋』は、1963年にロカルノ映画祭で批評家賞を受賞し、当時静かな注目を集めた。

揺れ動く若者たちの愛の儚さを描いた自伝的作品である本作は、主演のダニエル・ムースマン、ジュヌヴィエーヴ・テニエに加え、友人役としてギィ・ジル本人も出演している。さらにジャン=ピエール・レオ、ジャン=クロード・ブリアリ、アラン・ドロン、ジュリエット・グレコなど時代を象徴する俳優たちも静かに物語を彩っている。

夏の海辺で愛を確かめ合うジュヌヴィエーヴと水兵ダニエル。しかしヴァカンスが終われば、彼は港町ブレストへ、彼女はパリへと戻らなければならない。
夏の陽射しを浴びたカラフルな想い出が離れがたく、二人は再会を願って手紙を綴り続ける。そこに、アルジェリア戦争から帰還したもう一人の水兵ギィが加わり、三人の想いは静かに交錯していく。

波打ち際で消えていく足跡のように、若者たちの愛は儚くも確かに存在した。自由への夢に悩み、パリの誘惑と夏の陽光降り注ぐビーチの間で揺れ動く若者たち。愛の儚さと不在の痛みを鮮烈に刻む作品となっている。

死を選んだ亡き恋人との記憶と共に生きる女性を描いた長編映画二作目『オー・パン・クペ』は、1967年の作品で、愛の記憶と不在の痛みをめぐる物語である。

亡き恋人ジャンを思い返しながら、今も彼の記憶と共に生きるジャンヌ。社会の秩序やブルジョワ的世界を拒み、ビート族の世界にも居場所を見出せず、やがて死を選んだジャン。
彼の死を知らぬジャンヌには、いつまでも彼が寄り添い、亡霊のように存在し続ける。ジャンヌを演じるのはマーシャ・メリル、ジャンを演じるのはパトリック・ジョアネ。印象的なタイトルは、二人の思い出が詰まった待ち合わせのカフェの名に由来する。

現在をモノクロ、追想の断片をカラーで紡いだ繊細でメランコリックな映像は、作家・映画監督のマルグリット・デュラスが「映画においてかつてなかった愛の表現」と絶賛した。

60年代のフランスから届いた、あまりにも美しい恋と別れ。遠距離恋愛の残酷さ、流れるように過ぎ去る愛、人生から静かにこぼれ落ちていくものたち。その映像は儚さと甘美さを宿し、消えゆくものの美しさを珠玉の断章のように織り上げていく。

公開から60年、忘却の時を経て、いまギィ・ジルの詩的な映像世界が新たな光を浴びる。
その最も美しい初期二作品が待望の日本公開となる。

『海辺の恋』、『オー・パン・クペ』は4月18日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

(シネマカフェ編集部)

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