ヨルゴス・ランティモスら、フィルムメーカーたちの最新作が一堂に『ショート・パルス 5つの鼓動』予告編解禁
現代映画を牽引する監督たちによる短編映画5本をひとつに束ねた短編集『ショート・パルス5つの鼓動』が、3月6日(金)より公開されることが決定。併せて、予告編が公開された。
本企画には『哀れなるものたち』や新作『ブゴニア』で世界の注目を集めるヨルゴス・ランティモス、『関心領域』のジョナサン・グレイザー、『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケルと写真家・アーティストでも知られる『顔たち、ところどころ』のJRに加え、ロカルノ国際映画祭最優秀短編賞を受賞した新鋭・空音央が参加している。
この度解禁されたのは、世界を代表する映像作家たちによる短編が織りなす“鼓動”のリズムで幕を開ける予告編。5本の短編のうち、最初に映し出されるのは空音央監督の『まっすぐな首』。主演の安藤サクラが首をまっすぐに立てられず、横たわる姿が暗闇の中から静かに浮かび上がると、「この世界で“まっすぐ”でいるとはなにか」という謎めいたキャプションが、問いかけのように画面に現れる。
続いて登場するのは、ヨルゴス・ランティモス監督による不条理な侵食劇『ニミック NIMIC』。マット・ディロンと、彼に対峙する不気味な女性の姿が捉えられ、ランティモス作品特有の違和と緊張が漂う。
その後に続くジョナサン・グレイザーによる2本、『ザ・フォール THE FALL』と『ストラスブール 1518 STRASBOURG 1518』では、恐ろしい仮面をかぶった集団、そして取り憑かれたように踊る人々の姿が、脅迫的なリズムとともに映し出される。
さらに、アリーチェ・ロルヴァケルとアーティストJRによる『都市の寓話 An Urban Allegory』では、フランスの映画監督レオス・カラックスの声が響く。それは“プラトンの洞窟”についての哲学的な語りであり、現代社会における影と現実、見ることと見えないことの境界を暗示する。
全体を通して映像は抑制されたトーンで統一されており、電子音と鼓動のようなリズムが、視覚と聴覚をじわじわと同期させていく。断片的なイメージが繋がるたびに、観る者の心臓が一拍遅れて跳ねるような感覚を呼び起こす構成だ。短編映画というフォーマットの枠を超え、ひとつの“生きたリズム体”として脈打つ予告編となっている。
『ショート・パルス 5つの鼓動』は3月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)
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