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プロも驚くリアルさがここに! “最も困難を極めた”バレエシーンに注目『パリに咲くエトワール』特別コラボ映像

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プロも驚くリアルさがここに! “最も困難を極めた”バレエシーンに注目『パリに咲くエトワール』特別コラボ映像


アニメーション映画『パリに咲くエトワール』より、バレエシーンの制作秘話が公開。K-BALLET TOKYOのトップダンサーが本作を語る特別コラボ映像も到着した。

本作は、20世紀初頭の困難な時代の中、パリで憧れを追いかけた少女たちの物語。物語には、画家を夢見る主人公・フジコと、彼女とパリで共に夢を追う千鶴が登場する。千鶴は、薙刀の名手でありながら、心の奥にバレエへの憧れを秘めている少女。

今作で最も困難を極めたというのが、バレエシーンだったそう。

ロシアやフランスで流派が分かれ、当初千鶴が教えを乞う元バレリーナのオルガの踊りはロシアだが、千鶴がバレリーナとして花開いていくのはフランス。振り付けを担当したのは、元ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場リーディング・ソリストの田北志のぶ。
オルガの踊りは、彼女の動きがベースとなっている。

一方、フランスバレエのシーンは、パリ在住のオペラ座所属の元バレエダンサー、ウィルフリード・ロモリが担当。田北がパリのウィルフリード・ロモリを訪ね、8日間の滞在で振り付けを習得し帰国、モーションキャプチャで映像に取り込み、アニメーション化した。

しかし、それだけではバレエが持つ身体表現を具現化することは難しく、バレエ経験者であるアニメーター・作画監督のやぐちひろこにバレエ作画監督として白羽の矢が立った。「多くのバレエシーンについては、実際に専門家の踊りをモーションキャプチャし、それを3DCGに反映した参考の動画がありました。これをもとに原画さんに、まず大まかにラフを描いてもらい、そこでバレエの押さえておきたいポイントなどをチェックして、その上でレイアウトとラフ原画に入ってもらうようにしました。レイアウトの前段階でチェックがあることで、普通の工程よりもチェックが1回多くなっています。ラフだけでも大変な作業なので最初の段階で方向性を固めようということでこのやり方になりました」と説明。


続けて、「今回バレエをある程度リアルに描きたかったので、バレエの何が美しいのかをちゃんと表現したいと考えました。たとえば3DCGは踊りの全体的な動きを反映した“アタリ”なので、そこに反映されていない足先・指先などは意識を払ったポイントです。バレエは先端が綺麗なことが大事なので。そういう要点については、最初の段階で、つま先の伸ばし方や手の使い方などについての注意事項をまとめて、原画さんに共有しました。そのほかポジション、姿勢、目線といったものも実際に忠実に描くことで、バレエの持つ余韻も含めて伝えられたらと思って描きました」と注力ポイントを明かす。

一般的には、千鶴がプロを目指すには“年齢的に遅い”とされるが、「千鶴はあの年齢からバレエを始めて、プロに追いつけるほどの天才ではあるんですよね。だから基本の動きも含めて、最初から上手く描いています。ただ、谷口監督と話をして、武道(ナギナタ)をやっていたから関節が開かない、股関節がかたいという設定にして、それを踊りには反映しています。
非常に細かい所ですけれど」と繊細な設定も明らかに。

そして映像と共に、服部隆之の音楽にも注目したい。フジコと千鶴の心情にそっと寄り添い、物語を内側から支える音楽。不安や迷い、夢へ踏み出す勇気、言葉では語られない感情が、旋律となってバレエシーンに重なり、観る者の心を静かに揺さぶる。

また、熊川哲也が総監督を務めるK-BALLET TOKYOのトップダンサー、ファーストソリスト・木下乃泉、ソリスト・大久保沙耶、ファースト・アーティストの布瀬川桃子による座談会映像が公開。「脚の持っていき方とか動きの流れ、ポーズの間の通り道がすごい綺麗で、正しいところを通っている」(木下)、「(バレエの)テクニカルな部分まで描写されている、バレエダンサーじゃないと気付かないと思います」(大久保)、「“チュチュ”をつけていたんですけど、ジャンプのたびに揺れてる、細かいところまで捉えられている」(布瀬川)と、細かい描写に驚きつつ、絶賛した。

なお、近日中にまた別のトップダンサーたちによる第2章の座談会が公開予定だ。

さらに、バレエ作画のこだわりが見える繊細なシーン、ルスランのピアノを弾く姿の場面カットも合わせて公開された。


『パリに咲くエトワール』は3月13日(金)より全国にて公開。

(シネマカフェ編集部)

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パリに咲くエトワール 2026年3月13日より公開
©「パリに咲くエトワール」製作委員会

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