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躍進するYouTube出身監督!注目作をピックアップ『フィーバー Beaver』『ブリング・ハー・バック』ほか

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躍進するYouTube出身監督!注目作をピックアップ『フィーバー Beaver』『ブリング・ハー・バック』ほか


YouTubeで短編がヒットし、長編化された『ライト/オフ』のデヴィッド・F・サンドバーグ監督や、2025年公開に公開され大きな話題となった『シェルビー・オークス』のクリス・スタックマン監督など、YouTuberから映画監督やクリエイターへと転身する例は後を立たない。

そんななかでも近年公開&公開予定の作品のなかから、YouTube出身監督の注目作をピックアップしてみた。

『FEVER ビーバー!』マイク・チェスリック監督


2022年のファンタスティック・フェストでワールドプレミアを飾って以降、シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか各国映画祭を大いに沸かせた”ビーバーパニック”コメディ。日本でも公開前から注目を集めており、着ぐるみビーバーのゆるいポスタービジュアルや予告編も話題に。カントリー調の耳に残るテーマ曲もユニークだ。

そんな本作を作り上げたのは、登録者数は160万人超、YouTuberとしても活躍するマイク・チェスリック(監督・脚本・製作)と、ライランド・ブリストン・コール・テューズ(出演・脚本・製作)の2人組。

最初に手掛けた作品は2008年の短編映画「The History of Whitefish Bay High School」で、高校の校長先生からの依頼で制作されたという。

今作の成功により、今後の動向が注目される監督だ。


『FEVER ビーバー!』は4月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。

『トゥギャザー』マイケル・シャンクス監督


2025年、サンダンス映画祭で大反響を巻き起こした本作。日本では2026年2月に公開され、恋愛における「共依存」と「ボディーホラー」をかけ合わせ、これまでにない異色のホラー作品として話題となった。

マイケル・シャンクス監督が同棲中のパートナーとの関係性から着想を得て10年の歳月を経て完成したという本作は、実生活でも夫婦であるデイヴ・フランコとアリソン・ブリーの共演によって絶妙な距離感とリアリティを生み出した。

そんな本作の監督を務めたマイケル・シャンクス監督は2006年から「timtimfed」というYouTubeチャンネルを運営しており、6500万回以上の再生を記録。次回作はA24とタッグを組み、2021年に「ブラックリスト」にも選出された脚本『HOTEL HOTEL HOTEL』の監督兼プロデューサーを務めるとの発表がなされている。

『トゥギャザー』は公開中。

『ブリング・ハー・バック』ダニー&マイケル・フィリッポウ監督


長編デビュー作『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』で大成功を収めたフィリッポウ兄弟が新たに挑んだ”降霊体験ホラー”。
両親を亡くし、里親に引き取られた兄妹が体験する恐怖を描く。

実力派俳優サリー・ホーキンスが里親役で出演し、その怪演も見どころ。さらにもう一人の「家族」オリヴァー役のジョナ・レン・フィリップスの映画初出演とは思えない堂々たる演技にも注目したい。

そんな、すでに大物監督としての風格が漂うオーストラリア出身の双子の兄弟、ダニー&マイケル・フィリッポウ監督だが、もともとは「RackaRacka」というYouTubeチャンネルを運営するYouTuber。

ホラーコメディ動画などで注目を集め、2014年にはオーストラリアのホラー映画『ババドック』にスタッフとして参加。やがて『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』の監督に抜擢され大ヒット、ホラー映画監督としての地位を確立した。『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』はすでに続編の計画がなされており、今後の発表にも注目が集まる。

最新作『ブリング・ハー・バック』では『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』でも描かれたホラー演出にさらに磨きがかかり、常に不穏な空気が付きまとう。
ホラー映画に慣れた観客でも思わずのけぞるような描写もあり、2026年必見のホラー作品と言えるだろう。

『ブリング・ハー・バック』は7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

『Backrooms』ケイン・パーソンズ監督


2022年11月、当時わずか17歳の少年が制作したビデオに世間は度肝を抜かれた。インターネット都市伝説を起源とするこの作品は、VHSを思わせる粗い画質、謎めいた迷路のような通路とどこへ向かうかわからないストーリー、さらには奇妙なクリーチャーが登場する…。ファウンドフッテージ形式で作られたその唯一無二の世界観は留まることを知らず、「The Backrooms」と名づけられたシリーズは更新を続け、ついにA24の目に留まり、長編化されることとなった。作品を手掛けたのはアニメ「進撃の巨人」をVFXで表現した作品群などでYouTuberとして注目を集めていたケイン・パーソンズ(YouTubeチャンネル名は「Kane pixels」)。現在20歳、A24史上最年少の監督としても話題だ。

4月1日に予告編が公開され、ますます期待が高まる。


『Backrooms』は5月29日より全米公開。

『Milk & Serial』カリー・バーカー監督


友人の誕生日のため、サプライズを用意した仲間たち。だがそれは悲劇の始まりに過ぎなかった…。という不穏なストーリーの『Milk & Serial』は2024年に公開され、200万回以上の再生回数を記録。世界中で注目を集め、いわゆる「バズ動画」となった。

本作はYouTubeで量産される低予算POV作品のなかでも群を抜いてクオリティが高く、何よりあっと驚くストーリー展開が特徴だ。

カリー・バーカー監督はほかにも自身のチャンネルで数々の映像作品を発表しており、そのどれもがホラーファンに「刺さる」仕上がりとなっている。

そんなカリー・バーカー監督は『Milk & Serial』の成功をきっかけに、ついに最新作としてブラムハウス制作の長編映画『Obsession』で商業映画監督としてデビューする。


楽器店で働く青年ベア(マイケル・ジョンストン)。ある日、「一つだけ願いをかなえてくれる」というおまじないグッズを手に入れた彼は、「幼なじみのニッキー(インディ・ナバレッテ)が、世界中の誰よりも僕を愛してくれますように」と願いをかける。だがそれにより、思いもよらない代償を引き受けることになる…という内容。

2025年のトロント国際映画祭、ミッドナイト・マッドネス部門で初上映され、賞賛を集めている。日本公開は未定だが、米国では5月15日に劇場公開される予定だ。

いまや映像作家の登竜門ともいえるメディアとなったYouTube。YouTube出身監督の躍進は、年齢も経歴も関係なく、アイデアとクリエイティビティがあれば映画制作への道が切り開けると示していると言えるだろう。大量にあふれるビデオの中で、今後大物となる原石が、輝く時をいまかいまかと待っているのかもしれない。


(深山名生)

■関連作品:
トゥギャザー 2026年2月6日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開
© 2025 Project Foxtrot, LLC
FEVER ビーバー! 2026年4⽉17⽇より新宿ピカデリーほか全国順次公開
© 2022 SABLJAK RAVENWOOD HOGERTON

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