助けを求める6歳の少女の声…「その声は記録となり、何度でも甦る」 『ヒンド・ラジャブの声』日本版予告編
ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラーらが共鳴し、製作総指揮に名を連ねる『ヒンド・ラジャブの声』から日本版予告編が解禁。ナレーションは、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃などに抗議する意志を込めた楽曲を発表するなど、活動を続けるミュージシャンの春ねむりが担当する。
2024年1月29日、人道支援組織・パレスチナ赤新月社のボランティアオペレーターが1本の緊急通報を受ける。
電話の声は幼い少女で、「あたしをうってる」と助けを求めてきた。その電話はイスラエル軍による攻撃下にあるガザ地区から。年齢は6歳で、名前はヒンド・ラジャブ。電話の向こうからは銃撃音も聞き取れ、スタッフたちは至急救急隊の派遣を要請するが…。
ヒンドに語りかけ続けるスタッフたちは電話を替わりながら、なんとか希望を失わせまいとあらゆる手を尽くす。
しかし、事態は彼らの想像をはるかに超え、誰もが冷静さを保ち続けることが困難になっていく――。
予告編のナレーションを担当した春ねむりは、全楽曲の作詞・作曲・編曲を自ら手掛け、世界各地で100公演超の海外ツアーを敢行。2023年12月にはイスラエル軍によるガザ地区への攻撃などに抗議する意志を込めた「watermelon (demo)」を発表した。
2025年には表現の追求を掲げて自主レーベルを設立し、最新作「ekkolaptómenos」を発表した。そんな春は、本作に「その声は記録となり、何度でも甦る。しかしそのひとはもう戻らない。引き裂かれながら応答せよ。あなたがまだ生きているのなら」と観る者に強く呼びかけるコメントを寄せている。
また、「批判も覚悟の上、映画が響かせた“助けて”の肉声」「聞いて欲しい。忘れないために」「映画という枠を超えている」「フィクションか、ドキュメンタリーか、なんてどうでもいい」など、いとうせいこう、小川彩佳、松尾貴史、古舘寛治、安田菜津紀、小島秀夫、サヘル・ローズ、折坂悠太、宇多丸ら、各界オピニオンからも連帯の応援コメントが到着。
古舘寛治(俳優・監督)は「映画という枠を超えている。これは我々が必ず見なければならない作品だと思う。それがこんな不条理を許している我々同時代人の最低限の責務だと思う」、呉美保(映画監督)は「銃撃を受けながらも必死に命を乞う6歳の少女、ヒンド・ラジャブ。その肉声が到底他人事とは思えず、涙と鼻水を垂れ流しながら、祈り続けた。映画が映画を超える瞬間が、ここにある。彼女の声を、私は一生忘れない」とコメント。
「『となりでねんねしてる』家族の遺体に囲まれ、助けを求め続けた6歳の少女の肉声。聞くことすら辛い。でも、聞いて欲しい。忘れないために。そして、人間であり続けるために」と戦場記者・須賀川拓は問いかけ、「でもこれが毎日なんだよな、ガザでは。信じたくない現実だが、ヒンドの純粋無垢な声が『本当に起きていることです』と繰り返し告げてくる」と想田和弘(映画作家)はコメントを寄せている。
『ヒンド・ラジャブの声』は9月4日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)
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