2011年9月9日 13:36
【シネマモード】『ラビット・ホラー3D』クリストファー・ドイル インタビュー
(Photo:cinemacafe.net)
「久々に、日本のお家芸的ホラーが戻ってきた」、まさにそんな感じでした。『呪怨』シリーズで、日本のみならず世界を恐怖におののかせた清水崇監督の新作、『ラビット・ホラー3D』。不気味な世界へといやおうなく引きずりこまれていくような奥行き感と、目の前に恐怖が“飛び出してくる”映像を実現した3D技術で、新たな恐怖の可能性を生み出すという革新を取り入れながらも、日本の怪談的なテイストは決して忘れない。新しさと伝統のバランスをとりながら、ジャパニーズ・ホラーを別のステージへと押し上げた、そんな作品です。
今回は、最新の3D映像を駆使していますから、スクリーンの中の世界と自分のいる現実との境目が曖昧になっていく恐ろしさも話題となっていますが、ホラーには欠かせない「美」の存在が顕著です。もともとホラーに美は不可欠な要素。それは、美女でもいいし、純粋な美しい心でもいい。美しいものが脅かされたり、崩壊したりするのを見るのは、誰にとっても恐ろしいものです。
そんな深層心理を利用しているのでしょう。『ラビット・ホラー3D』に登場する美の筆頭は、映像。アジア映画にはまったことがある人なら、おなじみのクリストファー・ドイルが撮影監督を担当していると聞けば、期待は高まることでしょう。