『運命の子』ファン・ビンビン&チェン・カイコー監督が語る、“母”の強さ、偉大さ
(Photo:cinemacafe.net)
『さらば、わが愛覇王別姫』でその名を世界に知らしめ、数々の“愛”を美しき映像と共に描いてきた中国の巨匠、チェン・カイコー監督の最新作『運命の子』がまもなく公開される。約2,600年前の中国・春秋時代、晋の国を舞台に、ただ一人残された趙一族の子をめぐる愛憎渦巻く「命」の物語。その中で、揺るぎない強さと愛を示す“母”を演じた絶世の美女ファン・ビンビンと監督のコメント映像が届いた。
敵対する武官の謀略により、300人を皆殺しにされた趙一族。ただ一人残された赤子、程勃(のちの趙武)の命を守るため、母・荘姫(ファン・ビンビン)は自らの命を犠牲にし、医師・程嬰の腕の中に我が子を託す。「この子が大きくなっても、仇が誰なのか教えないで」とは、彼女が最後に残した言葉。だが、赤子の命と引き換えに妻子の命を奪われた程嬰は、孤児となった程勃の“父”となり、仇への復讐を誓う――。
「知性と勇気を兼ね備えていて、冷静。
とても偉大な女性」と、自身が演じた荘姫を憧れの眼差しで語るファン・ビンビン。夫である趙氏を含め凄まじい覇権争いを繰り広げる男たちの中で、圧倒的な潔さを見せ付ける彼女と彼女の下した決断を「もし私だったらとても出来ないと思う」