【シネマモード】ウディ・アレンが仕掛ける“マジック”は1920年代ファッション?
ウディ自身は、自分が気取ったファッションに身を包む必要性も欲望も感じないのかもしれません。だって、持ち合わせたセンスは、映画の中で表現すればいいだけ。キャンバスは自分ではなくスクリーンなのですから。大事なのは、こだわりとヴィジョン。それさえあれば、自分が表現したい世界観をきちんと実現させてくれる人と組みさえすればいいわけで。そんなことも改めて考えさせる、とびきりおしゃれな作品です。
(text:June Makiguchi)
■関連作品:
マジック・イン・ムーンライト 2015年4月11日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開
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アルゼンチン発・迷宮的ミステリー『トレンケ・ラウケン』下高井戸シネマにて12月限定公開