2015年8月31日 21:00
【シネマ羅針盤】ちょっと気が早いですが…激戦の夏休み映画、勝者と勝因は?
(Photo:cinemacafe.net)
数多くの話題作が公開され、大いに盛り上がった今年の夏休み映画。「この夏は珍しく映画館に行った」という人も多いかもしれない。現在もほとんどの作品が続映中なので、ちょっと気が早いが、最終興収を待たず“体感レベル”で激戦の勝者と勝因を検証したい。
最大のヒット作となったのは、やはり『ジュラシック・ワールド』。各国で旋風を巻き起こす中“最後の公開国”となった日本でも、8月5日(水)の封切り直後から快進撃を続け、驚異的なスピードで興収60億円を突破。今年の公開作品としても、興収トップに輝いており、かつて恐竜が地上の王であったように、本作が今夏最大の勝者となるのは間違いないだろう。配給会社も「80億円は視野に入った」と鼻息が荒く、確かに可能性は十分だ。
第1作『ジュラシック・パーク』から22年前。
子どもを連れた30~40代の“ジュラシック世代”をはじめ、若年層のカップルやグループなど幅広い客層がこぞって劇場に足を運んだのはもちろん、2D、3D、IMAX、MX4D、4DXという多彩な上映形態が多くのリピーターを生んだ。特に「MX4D、4DXの座席指定券が全然取れない!」