閉館が決まった渋谷シネマライズで、最後の上映作『黄金のアデーレ』イベント開催
(Photo:cinemacafe.net)
単館系映画館の雄として約30年にわたり、ミニシアター文化をけん引し、来年1月の閉館が決まっている東京・渋谷のシネマライズで11月26日(木)、最後の上映作となる『黄金のアデーレ名画の帰還』のPRイベントが開催された。
渋谷・スペイン坂上に1986年6月に開館し、国内外のエッジが利いた秀作を上映した同劇場。『アメリ』『トレインスポッティング』『ムトゥ踊るマハラジャ』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『ロスト・イン・トランスレーション』など“ライズ発”のロングランヒット作も多数生み出した。しかし、同じ渋谷エリアでのミニシアターの相次ぐ閉館、さらに向かいに立つ渋谷パルコの建て替えに伴う環境の変化が追い打ちとなり、2016年1月のシネマライズ閉館が決定した。
そんな同劇場にとって最後の上映作となるのが、グスタフ・クリムトが描いた肖像画をめぐる、驚くべき実話を映画化したヘレン・ミレン主演の『黄金のアデーレ名画の帰還』。オーストリア政府を相手に、叔母をモデルにした名画<黄金のアデーレ>の返還を訴えた老婦人&新米弁護士コンビの奮闘を描いている。
イベントにはタレントの中村玉緒とヒロシが、登場人物をイメージした衣装に身を包んで出席。