2016年7月28日 18:00
玄理meets長谷川博己 無いものを見えるように…空間で演じる表現者たち
■庵野秀明のこだわりぬいた演出
玄理:庵野さんの演出で変わったものはありましたか?
長谷川:庵野さんはやっぱりこだわりがすごいですね。なかなかあれ程こだわり抜ける方はいないと思います。
玄理:例えばどんなときにこだわっていると思ったんですか?
長谷川:カメラが8台くらいあって、壁を取っ払って8台で撮って、今度は隣の壁を取っ払って8台で撮って…。あとはリサーチ力がすごいですね。事実に基づいて作っていると感じました。庵野さんにいろいろ聞くと、そんなに意味の大きいものなんだと思う部分がたくさんあって、台本を読めば読むほど新しい発見に気づかされました。映画もシンプルなストーリーだけどその中で行われている細かいところは専門的すぎてかなり難しいこともあるんですよね。でも観ていると全部が繋がって理にかなってる。
この作品は未来のあり方を庵野さんが指し示しているなと思いました。
玄理:カメラ8台はどんなカメラだったんですか?
長谷川:もちろん映画用のいいカメラがメインですが、iPhoneもありましたね。あとはデジタルカメラとか…8台以上あったかもしれないですね。実際iPhoneの映像も使ってるって言ってました。