2016年9月2日 18:30
【特別映像】トム・ハンクス、極限状況の決断が“事件”に!?『ハドソン川の奇跡』
衝撃が走る機内。水が押し寄せ、この極限状態にパニックに陥る乗客たち…。
イーストウッド監督といえば、自身最大のヒット作となった前作『アメリカン・スナイパー』で、戦場という生死を分ける極限状態を丁寧に描き出した。本作でも、サリー機長をはじめ乗員乗客155人の究極の状況を写し出す。実はイーストウッド、21歳のとき乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するという経験をしている。サリー機長のストーリーを描く準備をするうえで、その体験からある視点を得たことは確かなようだ。「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」とイーストウッドは推測する。
また、サリー機長を演じたハンクスも、航空機の不時着寸前の極限状態について「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。
その後、容疑者にされてしまう彼の運命については、「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになるんだ」と語っている。
映像からも分かるように、155人の命を救ったはずの英雄を待っていたのは、“惜しみない称賛”のみならず、“疑惑の目”だった。