2016年10月1日 08:00
【インタビュー】大貫妙子、ソロデビュー40周年は「区切りではなくてわたしには通過点」
そのお話を進めているうちにアイディアが膨らみ、こういうボックスになりました。40周年ということもあって、過去に4回やらせていただいた、メトロポリタン美術館を含む「みんなのうた」シリーズ。それに連なる絵本「金のまきば」、また「ピュア・アコースティック」を制作した当時、NHKで1時間の音楽番組をやらせていただいた、その80年代の映像も入れましょうと。現在の心境を語ったインタビューや、私が選ぶ私のBESTなど、いろいろなものが膨らんで、こういうアニバーサリーBOXになりました。
――ソロ活動の集大成という意味合いもありますね?
集大成と言うには、もっと入れないと全然足りないですが(笑)、わたしの場合は、ポップスというカテゴリーがあって、その中でアコースティックな音楽、物を書くこと、旅の話、そういったいろいろな要素がそれぞれひとつの世界として存在しつつ、トータルで自分の世界になっています。今回のボックスは、その中でも大人も読むようなファンタジー・ノベルみたいな意味合いも含めて収めてみました。現実の世の中で、そんな意味合いを持つものがあってもよいかな、と思いましたし、このような企画だからできたこと、だと思います。