【インタビュー】山田孝之×綾野剛 なぜウシジマは愛され続けるのか?
真鍋昌平氏による人気コミックを映像化した「闇金ウシジマくん」シリーズが、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』でついに完結。ドラマは3シーズン(全27話)、映画は本作を含め4作が製作される人気ぶりだけに、実写版ウシジマとの別れを惜しむ声が多く聞かれる。
違法な高金利で金を貸すアウトローな金融屋「カウカウファイナンス」の社長・ウシジマこと丑嶋馨を主人公に、金と欲望に翻ろうされる人間の転落劇を描く本シリーズ。確かに「他人の不幸は蜜の味」だが、目を背けたくなる暴力や悲劇がてんこ盛りな内容は賛否が分かれるところだ。それでも6年間にわたり、テレビ、映画と縦横無尽にウシジマが大暴れできたのは、熱烈なファンの支持があってこそ。なぜウシジマは愛され続けるのか?
この疑問に答えてくれるのが、ウシジマ役の山田孝之と、ドラマのシーズン2から情報屋・戌亥役でレギュラー出演している綾野剛。まず、口を開いたのは綾野さんで、「それはやっぱり、主演が山田孝之だからですよ。ドラマが始まってからの6年間、孝之が『ウシジマ像を作り上げ続ける』という意志と姿勢を貫き続けたからこそ、ウシジマくんは停滞を知らなかった。
それ以上でもそれ以下でもないと思います」と“盟友”に全幅の信頼を寄せる。
主演の山田さんは「やはり、続けてきたことが大事だと思います」と断言。「最初からこの作品を、愛をもって大きくしたいという気持ちが強かったんですよ。『育てれば育つ!』というか。自分にとってもドラマ3本(シーズン)、映画4本も同じ役を演じるなんて、最初で最後かもしれない。決して根気強い性格ではないですから…。それでも演じ続けることができたのは、やっぱりウシジマだからですよ」と“分身”への愛情はあふれるばかりだ。
ともに着実にキャリアを積みあげ、俳優として充実の30代を迎えた。
「10代、20代は学ぶことが多かったですね。その過程でキャリア、コネクション、信頼を得たいまこそ、自分たち発信でモノを作っていきたい」(山田さん)、「年齢そのものは意識はしない。敬意や礼節は大切ですが、役者として同じ土俵に立てば、お構いなしでぶつかり合いたい」(綾野さん)。脂が乗りきった2人の快進撃が、今後も日本の映画界を支える。
(text:Ryo Uchida/photo:Nahoko Suzuki)
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