靴工場で“戦う女”たち描くフレンチ・コメディ・ミュージカル上陸!『ジュリーと恋と靴工場』
『ラ・ラ・ランド』にも大きな影響を与えたジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』を彷彿とさせる、カラフル&ポップで小粋な社会派フレンチ・ミュージカル『Surquel pied danser』(英題:Julie and the Shoe Factory)が、邦題『ジュリーと恋と靴工場』として、9月、日本公開されることが決定した。
田舎町に住むジュリーは、就職難の中、ようやく高級靴メーカーの工場で試験採用を手にする。だが、靴職人の女たちは迫る近代化の波でリストラされることを恐れ、抗議のためパリの本社に乗り込み騒動を起こす。巻き込まれたジュリーはあやうくクビになりかけるが、ほのかな恋の予感も…。職人の意地とプライドをかけてアイデンティティを求める、勇ましく、たくましい女たちとともに、ジュリーは靴工場閉鎖の危機を乗り越え、本当の幸せを手にすることができるのか?
25歳、職なし、金なし、彼氏なしのジュリーがやっと手にしたのは、フランスのロマン市にある高級靴ブランドの靴工場での仕事。ジュリーと女性靴職人たちは、“戦う女”と名付けられた赤い靴を武器に、工場閉鎖の危機を乗り超えようとするーー。そんな現代社会を色濃く映したテーマを、ポップなロマンチック・コメディ・ミュージカルに仕上げたのは、本作で長編デビューとなるポール・カロリ・とコスティア・テスチュの新鋭監督コンビ。2017年のパームスプリングス国際映画祭で新人監督賞にノミネートされ、話題を呼んだ。
現代女性の葛藤を抱える主人公ジュリーを好演するのは、『EDEN/エデン』のポーリーヌ・エチエンヌ。くるくると変わるキュートな丸い瞳は躍動感と生命力にあふれ、思わず共感してしまう主人公をみずみずしく演じている。また、どこか60年代のフレンチ・ミュージカルの香り漂う、靴や洋服の計算され尽くした色や配置と、本物のダンサーを起用したコケティッシュな踊りと歌には、いつのまにか魅了されてしまうこと間違いなし。
本作の舞台となったフランスのロマン市は、元・米大統領夫人ミシェル・オバマ御用達の「ロベール・クレジュリー(Robert Clergerie)」や、かつては「シャルル・ジョルダン(CHARLES JOURDAN)」の工場もあった場所。実際に高級靴の生産地としても知られている。劇中で使われている靴や靴箱は、現地で作られたものが採用されており、歌やダンスだけでなく、細部までこだわり抜いた、現代の“ジャック・ドゥミ”テイストのミュージカルとなっている。
『ジュリーと恋と靴工場』は9月23日(土)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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