くらし情報『【インタビュー】スタジオポノック・西村義明プロデューサー “魔女”に挑んだ真意と覚悟』

2017年7月4日 19:00

【インタビュー】スタジオポノック・西村義明プロデューサー “魔女”に挑んだ真意と覚悟

Photo by cinemacafe.net

『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で知られる米林宏昌監督の最新作『メアリと魔女の花』完成の一報を受け、東京都武蔵野市の株式会社スタジオポノックを訪ねた。出迎えてくれたのは、本作のプロデューサーを務める西村義明氏だ。

スタジオポノックは2015年、米林監督の新作映画を制作するため、『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』の西村プロデューサーが設立したアニメーション映画制作会社だ。スタジオジブリの制作部門解散を経て、ジブリ出身の両名が、新たなスタジオでリスタートを切る本作について、西村プロデューサーは「時代の中で作り手たちが葛藤しながら『これだけは伝えたい』というメッセージを物語の背後に据えつつ、直球勝負で、自分たちがスタジオジブリで培ったもの、愛したもののすべてを出した」と自信を示す。

――では“これだけは伝えたい”こととは?

「現代における“魔女の花”とは何なのか、魔法とは何なのかということは、企画の段階から考え続けてきました。自分たちが作り出した魔法に振り回されて、世界が混乱していくのを僕たちはこの間、たくさん経験してきています。何かを置き去りにしながら、忘却しながら、また同じことを繰り返していく。

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