2018年1月22日 17:15
【シネマ羅針盤】“大切なこと”すべてが詰まった200点満点の傑作『パディントン2』
紳士なクマのパディントンが、新たな故郷ロンドンで冒険を繰り広げるシリーズ最新作『パディントン2』が公開中だ。前作の大きな魅力だった心温まる物語に加え、謎解きのスリルや、トム・クルーズも顔負けのアクション要素がパワーアップした200点満点の傑作である。
■『パディントン2』ってどんな映画?
前作でペルーのジャングルから、イギリスのロンドンにやって来た小さなクマのパディントンは、親切なブラウン家族の一員として幸せに暮らしていた。そんな彼が、故郷で暮らすルーシーおばさんの100歳の誕生日を祝おうと、貴重な“飛び出す絵本”を買うためのアルバイトを始める。しかし、絵本が何者かに盗まれてしまい、犯人に間違われたパディントンは刑務所に…。実は絵本には、古くから言い伝えられる宝のありかが記されていたのだ。
パディントンの魅力は、何事にも真摯に向き合い、どんな相手に対しても礼儀とオープンな心、そして寛容の精神を示す姿にある。たとえ失敗しても、「イエス!」の気持ちを忘れず、人生の可能性を広げる“彼”の成長と冒険が、予想もつかないハッピーやギフトをもたらす物語には、現代人が忘れかけた“大切なこと”すべてが詰まっているのだ。