2019年3月25日 07:20
【イマ旬!ハリレポ】ハリウッドが大炎上!? 「Netflix 対 スピルバーグ」の行方は?
「アカデミーは、Netflixなどの配信サービスで放映される映画をアカデミー賞の対象から外すべきである」。こう言い放ったのは、ハリウッド映画界の大御所スティーブン・スピルバーグ監督。このひと言をきっかけに、現在ハリウッド界隈ではアカデミー賞の総本山である映画芸術科学アカデミー(略称:AMPAS)を間に挟みスピルバーグ派とNetflix派に分かれてヒートアップした論争が続いている。
子どもの頃からスピルバーグ監督を崇拝してきた映画ファンは少なくない。かくいう筆者もそのひとりである。しかし、今回スピルバーグ監督のコメントを聞いたとき、ン十年にわたる敬意が冷めていくのを感じた。現場で映画を作っているインディーズのフィルムメーカーのひとりとして、スピルバーグのひと言は現実との接点を失い新しい流れを受け入れられなくなった頑固オヤジのように聞こえたからだ。
スピルバーグは少年時代に8ミリカメラで撮った短編映画がユニバーサルの責任者の目に留まり、20歳という若さでユニバーサル・ピクチャーズのお抱え監督として長期契約をするという、ある意味で神童的存在だった。
筆者のような一介のフィルムメーカーのように資金をかき集めて短編映画を製作して数年かかって配給会社のおめがねに叶ってTV放映にこぎつける…、などという道は歩んでいないわけだ。