2009年6月18日 12:58
ケイト・ウィンスレットが語る惜しみない“愛” 「ハンナは私の奥深くに生きてるの」
(Photo:cinemacafe.net)
世界各国で感動の涙を誘い、本国ドイツでは教科書にまで取り上げられる大ベストセラー「朗読者」(新潮文庫刊)。大戦後のドイツを舞台に若き青年と年上の女性の“朗読”を通して紡がれる激しくも切ない愛を綴った本作が『愛を読むひと』として映画化された。本作で、ヒロイン・ハンナの36歳から30年にわたる人生を生き抜き、アカデミー賞主演女優賞はじめ数々の映画賞を手にしたのが、ケイト・ウィンスレット。確実に彼女の代表作の一つとなった本作について語ってくれた。
原作、そして役に込める、深い愛
賞レースにおける快挙の前には、本作の生誕の地であり撮影が行われたドイツに、ベルリン国際映画祭での本作のプレミア上映のために凱旋を果たしたケイト。その喜びを興奮気味にこう語る。
「何よりも、ベルリンに戻ることができてとても嬉しいわ。この映画は、本当に特別な人たちと作ることができたし、特別な時間を過ごせたから。
大変だったけれど、楽しい時間だったわ。でも私の願いは、私たちがこの小説を正しく映画化したと思ってもらえることなの。それが私たち全員にとってとても重要なことだから。脚本のデヴィッド・ヘアにも、監督のスティーヴン(・ダルドリー)