シアーシャ&エマら4姉妹の個性を表現『若草物語』アカデミー賞受賞の衣装に迫る
『レディ・バード』で映画界に新風を巻き起こしたグレタ・ガーウィグ監督が、オルコットの世界的ベストセラー小説「若草物語」を生まれ変わらせた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。本作で第92回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したジャクリーン・デュランが、それぞれ個性豊かな4姉妹を見事に表現した衣装について語った。
ジャクリーン・デュランにとっては『アンナ・カレーニナ』(2013)以来2度目となったオスカーの受賞。今回、ガーウィグ監督がデュランに求めたのは「触り心地が想像できて、毎日着る洋服のような感覚で、衣装ではないもの。そういったことでモダンな感じが出して欲しい」という難しいものだったという。
そのリクエストに応えるため彼女は、同じ生地を所々で使って姉妹の服を縫ったり、ひとつの時代で使った生地を次の時代でも使うことで“マーチ家のおさがり・節約術”を反映。姉妹のそれぞれの個性を、“ジョーは燃えるような赤、メグはロマンチックなライラックと緑のグラデーション、ベスは優しいピンク、そしてエイミーはフレッシュなトーンの水色”など、とても明確なカラーパレットで表現した。
「ジョー(シアーシャ・ローナン)