ポルトガル&欧州の大空&ブラジル…映画で“海外旅行”気分を味わう!夏の注目3選プラスα
いよいよ夏本番!しかし、海外に出かけられる見通しも立たない現在、せめて海外旅行気分だけでも味わいたい…そんなときにピッタリの“映画館で海外旅行気分”に浸れる、この夏の注目作をご紹介。それぞれの作品から見えてくる“旅”が持つ魅力を、大きなスクリーンで堪能してみては?
『ポルトガル、夏の終わり』イザベル・ユペールと世界遺産へ
イギリスの詩人バイロン卿に“この世のエデン”と称されたポルトガルの世界遺産の町シントラ。深い森と美しい海に囲まれ、歴史ある城跡が点在し町全体が世界遺産として認定されている神秘的な町だ。
自らの余命があまり長くないと悟ったヨーロッパを代表する女優フランキー(イザベル・ユペール)は、バケーションと称してシントラに家族や親友を呼び寄せる。それは自分の亡き後、愛する者たちのこれからの人生を少しだけ演出しようと目論んでのこと。しかし、家族たちはそれぞれに問題を抱えており、フランキーの思い描いていた筋書き通りにはいかない。早朝から日が沈む夕景が映し出されるまでという、ごく短い時間で繰り広げられる物語を通じて、フランキーとその家族や大切な人の、決して止まることのない彼らの人生の姿がありありと浮かび上がってくる。